「在宅ワークと内職って、どう違うの?」
「自宅で働ける仕事を探しているが、なかなか見つからない」
このような疑問や悩みをお持ちの方はいませんか?
在宅ワークはパソコンを使った業務が中心でスキルが必要ですが、頑張り次第で安定した収入も目指せます。一方で内職は手作業が多く、アクセサリー制作など一部の内職以外は特別なスキルが不要で、始めやすいのが特徴です。
この記事では在宅ワークと内職それぞれの違いやメリット、注意点、向いている人の特徴、仕事の始め方・探し方を詳しく解説します。自分に合った働き方を見つけて、快適な在宅ライフをスタートしましょう。
在宅ワークと内職の違い

自宅で働く方法として、在宅ワークと内職の選択肢が考えられますが、これらは似ているようで異なる働き方です。
それぞれの特徴を理解することで、自分に合った働き方を選べるでしょう。以下では、在宅ワークと内職の特徴と、その違いを詳しくご紹介します。
在宅ワークとは?
在宅ワークとは、自宅で仕事を行うことを言います。場合によってはカフェやコワーキングスペースで仕事を行うケースもあるでしょう。
またフリーランス・個人事業主として働く点も、在宅ワークの特徴です。仕事を依頼する相手とは「請負契約」や「準委任契約」を結びます。
請負契約とは、仕事を完成させることを約束し、依頼者はその結果に対して報酬を支払う契約です。準委任契約では労働自体が報酬の対象となり、仕事の完成を約束するかどうかは契約内容によります。
なお在宅ワークと似た言葉に「在宅勤務」がありますが、在宅勤務は企業に所属する働き方である点が、在宅ワークとの違いです。
内職とは?
内職は、自宅で行う比較的単純な作業を指します。自宅を作業場として、メーカーや問屋などの委託者から部品や原材料の提供を受け、物品の製造・加工を行うことです。
具体的な作業例として袋詰め・シール貼り・おでん用昆布を結ぶ作業などが挙げられます。これらは手作業が中心で特別なスキルを必要としないため、報酬はそれほど高くありません。
内職は本業でなく、副業的な側面が強い働き方です。
内職と在宅ワークの違い
内職と在宅ワークは、自宅で行う点では共通していますが、いくつかの違いがあります。
- 法律上の扱いの違い
- 報酬の違い
法律上の扱いの違い
企業などから材料や道具を提供されて作業する場合、内職は家内労働法の適用を受ける「家内労働者」とみなされることがあります。
家内労働者の定義としては、以下が挙げられます。
- 製造・加工業者や販売業者(問屋など)又はこれらの請負業者(請負的仲介人を含みます。)から委託を受けること。近所の一般家庭からセーター編みや洋服の仕立てを頼まれる場合は、家内労働者とはなりません。
- 物品の提供を受け、その物品を部品、付属品又は原材料とする物品の製造、加工等に従事すること。物品の販売などのセールスマン、運送などの仕事をする者は家内労働者とはなりません。
- 委託業者の業務の目的である物品の製造加工などを行うこと。
- 主として、労働の対償を得るため働くものであること。大規模な機械設備を設置して、企業的に仕事を行う場合は家内労働者とはなりません。
- 自己ひとりで、又は同居の家族とともに仕事をし、常態として他人を使用しないこと。
引用:厚生労働省 埼玉労働局
また、仕事を依頼する企業などは、家内労働者に対して仕事内容や報酬などを明記した「家内労働手帳」を交付する必要があります。
一方で在宅ワークにおいては、個人事業主として勤務している場合は仕事を依頼する企業などと業務委託契約を締結します。その場合、家内労働法はもちろん、労働基準法からは原則として適用外となります。
正社員やアルバイトとして勤務する場合は、依頼する企業などと雇用契約を締結するので、労働基準法が適用されます。
報酬の違い
内職は手作業や軽作業が多く、特別なスキルを必要としないため、報酬も低めです。ただし内職は家内労働法に基づき、工賃の最低金額や安全面などの労働環境が保証されています。
在宅ワークはパソコンを使った業務が中心で、スキルや経験に応じて報酬が変動します。在宅ワークは最低賃金の保証がない場合も多いため、安定した収入を得るにはある程度のスキル・経験が必要です。
在宅ワークのメリットや注意点

在宅ワークは柔軟な働き方を実現できるメリットがありますが、その反面、注意点もあります。メリットと注意点を理解し、効率的に仕事を進める方法を考える必要があります。
在宅ワークのメリット
在宅ワークには、以下のようなメリットがあります。
- 通勤時間が不要
- 業務に集中しやすい
- 育児や介護と両立しやすい
- 働く場所を自由に選べる
- 人間関係のストレスが減る
通勤時間が不要
在宅ワークの最大の魅力は、通勤時間がゼロになることです。毎日の通勤に時間を費やすことがなくなり、その時間を仕事やプライベートのために使えます。
満員電車によるストレスや体力の消耗もなくなるでしょう。運動不足には要注意ですが、時間を有効活用できるため、ワークライフバランスの向上にもつながります。
業務に集中しやすい
オフィスでは同僚との会話や電話対応、来客などで仕事が中断されがちです。しかし在宅ワークでは基本的に1人で作業するため、業務に集中しやすくなります。
余計な雑音が少ないため、生産性が上がりやすい環境が整います。特にクリエイティブな仕事や細かい作業が必要な業務には最適でしょう。
育児や介護と両立しやすい
在宅ワークは、育児や介護をしながら働きたい方にもおすすめです。通勤時間が不要な分、子どもや家族と過ごす時間を確保しやすくなります。
なおフレックスタイム制度や短時間勤務を活用して在宅勤務することでも、柔軟な働き方が可能です。ライフステージに関わらず仕事を続けやすくなるでしょう。
働く場所を自由に選べる
在宅ワークは基本的に自宅で行うものですが、環境が整っていればカフェやコワーキングスペースでも仕事ができます。インターネット環境とパソコンさえあれば、国内外を問わず継続できる在宅ワークも多いです。
例えば配偶者の転勤があっても、仕事を継続できるでしょう。働く場所を自由に選べる点が、在宅ワークの大きなメリットです。
人間関係のストレスが減る
オフィスでの人間関係に悩む人も多いですが、在宅ワークならそのストレスが軽減されます。チーム内の不要な雑談や対人関係の摩擦が減り、仕事に集中しやすくなるでしょう。
ただし必要なコミュニケーションが不足すると、業務に支障をきたすこともあるため、適度に連絡を取りながら、円滑な業務遂行を意識することが大切です。
在宅ワークの注意点
メリットが多い在宅ワークですが、以下のような注意点もあるので、これから在宅ワークを始める方はチェックしておきましょう。
- 勤務時間とプライベートの境界が曖昧になりやすい
- セキュリティリスクに注意が必要
- コミュニケーション不足になりやすい
勤務時間とプライベートの境界が曖昧になりやすい
在宅ワークのデメリットの1つが、仕事とプライベートの区別が難しくなることです。特に自宅で作業する場合、仕事の時間がずるずると長引いたり、ついつい怠けてしまったり、ということがあるかもしれません。
そのため、あらかじめ仕事の開始時間・終了時間を決め、自己管理を徹底することが欠かせません。仕事専用のスペースを作るのも、オン・オフを切り替えるのに役立ちます。
セキュリティリスクに注意が必要
在宅ワークでは、インターネットを介してデータのやり取りを行うことが多くなります。そのため、情報漏えいやウイルス感染のリスクを考慮した対策が必要です。
データの暗号化やパスワード管理を徹底し、クライアント側の社内ルールに沿った運用を心がけましょう。また定期的にセキュリティソフトを更新し、安全なネットワーク環境を維持することが重要です。
コミュニケーション不足になりやすい
在宅ワークは対面でのやり取りが少なくなることで、コミュニケーションが不足しがちです。情報共有がスムーズに行われないと、業務の進行に影響を及ぼす可能性があります。
定期的にオンライン会議や進捗確認を実施し、意見交換の機会も増やしましょう。またチャットツールを活用し、些細な相談も気軽にできる環境を整えることも、コミュニケーション不足の解消につながります。
内職のメリットや注意点

内職も在宅ワークのように、自宅で自由な時間に働ける点が大きな魅力です。出来高制が多く好きな時間に作業できるため、家事や育児の合間に取り組むことも可能です。
一方で注意点もあるので、以下でメリットと共に解説していきます。
内職のメリット
内職には、次のようなメリットがあります。
- 1人で作業ができる
- 初期費用が少なく始めやすい
1人で作業ができる
内職は基本的に単独で行う作業が中心です。そのため人間関係を気にすることなく、黙々と作業を進められます。
納品や資材の受け渡し時以外は他者と関わる機会が少なく、コミュニケーションが苦手な人でも安心して働けるでしょう。
初期費用が少なく始めやすい
内職の多くは材料が企業から提供されるため、特別な準備や初期投資が不要です。例えばシール貼りやアクセサリー作りなどは、自宅に届いた材料を使って作業を進められます。
ただし作業に必要な道具やスペースが確保されていない場合は、準備が必要なこともあります。
内職の注意点
内職には以下のような注意点もあるので、始める前に確認しておきましょう。
- 大きな収入を得るのは難しい
- 単調な作業が続く
- 体への負担がある
- スケジュール管理が必要
- 作業スペースの確保が必要
大きな収入を得るのは難しい
内職は一般的なアルバイトと比べて、工賃が低い傾向があります。特に始めたばかりの頃は作業スピードが遅く、時給換算すると収入が少なく感じるかもしれません。
作業に慣れれば効率が上がり収入も増えますが、大きな収入を得るのは難しい場合が多いです。不良品を出すと工賃が減ることもあるため、丁寧な作業が求められます。
単調な作業が続く
内職はシンプルな作業が多いため、人によっては飽きてしまうこともあります。特に同じ動作を長時間繰り返す仕事は、集中力を維持するのが難しくなることもあるでしょう。
一方で細かい作業が得意な人や、コツコツと継続するのが好きな人には向いている仕事です。
体への負担がある
内職は同じ姿勢を続けることが多いため、肩こり・腰痛の原因になることがあります。長時間作業する場合は適度に休憩を挟んだり、ストレッチを行ったりしましょう。
また手作業が多いため、指や手首に負担がかかることもあります。体に負担が出にくい姿勢で、無理のないペースで進めることが大切です。
スケジュール管理が必要
内職は納期があるため、計画的に作業を進める必要があります。収入を増やしたいからと仕事を多く請け負いすぎると、納期に間に合わず負担が増える可能性があります。
自身のペースを把握して適切な作業量を維持することが、長く続けるポイントです。
作業スペースの確保が必要
内職は自宅で作業をするため、作業スペースの確保が不可欠です。材料の保管場所や完成品の置き場も必要になるので、効率的に作業を進めるためにも環境をしっかり整えましょう。
在宅ワークと内職、どちらが良い?それぞれに向いている人とは

在宅ワークと内職は、どちらも自宅で仕事ができる働き方です。しかし雇用形態・仕事内容・必要なスキルなどに違いがあり、どちらが適しているかは人によって異なります。
自分に合った働き方を選ぶために、在宅ワークと内職に向いている人の特徴を見ていきましょう。
在宅ワークに向いている人
以下のような人は、在宅ワークに向いているでしょう。
- 柔軟な働き方を求める人
- 自宅で働く環境を整えられる人
- 自己管理ができる人
- コミュニケーションが少なくても問題ない人
柔軟な働き方を求める人
在宅ワークはスケジュールを自由に決められるため、仕事のペースを自分で調整できます。そのため育児や介護と両立しながら働きたい人にとって、大きなメリットです。
業務委託契約が多いため、企業に縛られずに自分の裁量で仕事を進めたい人にも適しているでしょう。
自宅で働く環境を整えられる人
在宅ワークはパソコンやインターネット環境など、仕事に必要な設備が整っていることが前提です。また業務によってはプリンターやスキャナーが必要になるケースもあります。
集中して作業できるスペースを確保できる人ほど、効率的に仕事を進められるでしょう。
自己管理ができる人
在宅ワークでは、働く時間を自分で管理する必要があります。仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすいため、時間を決めて計画的に働ける人が向いています。
集中力を保ちながら業務を進める能力も求められるでしょう。
コミュニケーションが少なくても問題ない人
在宅ワークは基本的に1人で業務を進めるため、対面でのやり取りが少なくなります。チャット・メール・オンライン会議などのツールを活用し、円滑にコミュニケーションを取れる人が適しています。
人と直接話す機会がないとストレスを感じる人は、在宅ワーク以外の選択肢も考えてみましょう。
内職に向いている人
内職に向いているのは、以下のような人です。
- 単純作業が得意な人
- 空いた時間を活用したい人
- 初期投資を抑えて働きたい人
- 人付き合いが苦手な人
単純作業が得意な人
内職はシール貼りや部品の組み立てなど、単調な作業が中心です。そのため同じ作業をコツコツ続けることが苦にならない人に向いています。
細かい作業を丁寧に進められる人であれば、スムーズに仕事ができるでしょう。
空いた時間を活用したい人
内職は決まった時間に働く必要がなく、好きな時間に取り組めます。そのため家事や育児の合間に少しずつ仕事を進めたい人に適しているでしょう。
長時間の勤務が難しい人や、副業として収入を得たい人にも向いています。
初期投資を抑えて働きたい人
在宅ワークではパソコンやソフトウェアなどの準備が必要な場合がありますが、内職は基本的に企業から材料が支給されます。そのため特別な設備が不要で、すぐに始められるでしょう。
ただし作業スペースが必要になることもあるため、自宅に十分なスペースを確保できるか事前に確認してください。
人付き合いが苦手な人
内職は基本的に1人で作業を進めるため、職場の人間関係に悩むことがありません。コミュニケーションが少ない環境のほうが気楽だと感じる人にとって、適した働き方といえます。
ただし納品時や資材の受け取り時には、企業とのやり取りが発生することもあります。
在宅ワークと内職の始め方・探し方

適切な方法で仕事を探し、クライアントと契約を結ぶことで在宅ワークや内職をスタートできます。
未経験でもスムーズに始められるよう、以下で具体的な手順をご紹介します。
未経験から在宅ワークを始める流れ
以下の方法なら、未経験でも在宅ワークを始められます。
①仕事を探す
②応募・契約をする
③作業・納品・請求をする
①仕事を探す
まずは、どのような仕事があるのか調べることから始めましょう。クラウドソーシングサイトや求人サイトを活用すると、多くの案件を見つけられます。
自身のスキルや経験に合った仕事を探すのがポイントです。初心者向けの案件から挑戦し、少しずつ実績を積むと良いでしょう。
②応募・契約をする
気になる案件が見つかったら、応募してみましょう。初めは短期・単発の案件から挑戦すると、仕事の流れを理解しやすくなります。
契約時には報酬額・納期・業務内容をしっかり確認し、不明点があれば事前に質問しておくと安心です。
③作業・納品・請求をする
仕事を受注したら、クライアントの指示に従い作業を進めます。指定された方法で納品を行い、期日を厳守しましょう。
納品後は、請求書を作成し報酬を請求します。万が一支払いの遅延が発生した場合は、早めにクライアントに確認しましょう。
未経験から内職を始める流れ
次のような方法で、未経験でも内職を始められます。
①内職の仕事を探す
②作業環境を整える
③作業を進めて納品する
①内職の仕事を探す
内職を提供する業者を見つけることが最初のステップです。地域の求人誌やインターネットの求人サイト、クラウドソーシングサイトで情報を収集しましょう。
応募前に仕事内容・報酬形態・作業環境などをしっかり確認することが大切です。
②作業環境を整える
内職の内容によって、必要な道具や作業スペースが異なります。例えば、封入作業や組み立て作業では、十分な作業スペースが必要になることがあるでしょう。
仕事を始める前に作業環境を整えておくと、スムーズに内職をスタートできます。
③作業を進めて納品する
内職は、決められた作業量をこなすことが求められます。不明点があれば企業側と積極的に連絡を取り、効率的に作業を進めましょう。
また自己管理も重要になるため、作業スケジュールを調整しながら進めることが大切です。作業が完了したら完成品の状態や数量をチェックし、指示された方法で納品しましょう。
納品後は検品が行われ、検品の終了後に報酬が支払われます。
自身の希望やライフスタイルに合わせて仕事を選ぼう

在宅ワークと内職は、どちらも自宅で仕事ができるスタイルですが、収入の仕組みや必要なスキル、働き方に違いがあります。
在宅ワークはフリーランスとして業務委託契約を結ぶ働き方で、パソコンを使った業務が中心です。スキル次第で高収入を得ることも可能でしょう。
内職は企業から委託された作業を行う働き方で、初心者でも始めやすいものの、収入は低めになりがちなので副業的に行うのが良いでしょう。
在宅ワークと内職のどちらが向いているかは、働き方の希望やライフスタイルによって異なります。自分に合った選択をして、理想の仕事環境を実現しましょう!
執筆者名Ruben
編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム