フリーランスのキャリアコンサルタントになるには?働き方や独立するステップ、年収を解説

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

「フリーランスのキャリアコンサルタントになるには、どうすればよいの?」

「本当にフリーランスとしてやっていけるのか心配」

このような疑問・不安を抱えている方は多いでしょう。

キャリアコンサルタントは、専門知識が求められる一方で独占業務がなく、フリーランスとして安定した収入を得るのは簡単ではありません。しかし、実務経験を積み、集客の戦略をしっかり立てることで、自由な働き方を実現して高収入も目指せるでしょう。

そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして独立するための具体的なステップや成功するためのポイントをご紹介します。一般的な働き方や年収などについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリアコンサルタントは独立できる?

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

キャリアコンサルタントとして独立を考える際は、どのように仕事を得て活動するのか、どのような課題があるのかを理解することが重要です。

以下では、本当にキャリアコンサルタントとして独立できるのか、考えていきます。

キャリアコンサルタントの独立の現状

キャリアコンサルタントの業務のみで独立し、生計を立てるのは難易度が高いと言えます。その理由としては、次のようなものが挙げられます。

  • キャリアコンサルタントの知名度がまだ低い
  • 独占業務を持たない

専門的なスキルや知識が求められる仕事であっても、法律上は無資格者が業務を行うことが可能です。そのため、キャリアコンサルタントとしてフリーランスで独立するには、資格以外に他者との差別化ができるスキル・経験が必要です。

独立キャリアコンサルタントは約9%

労働政策研究所の調査によると、キャリアコンサルタントの個人事業主・フリーランスとして活動している人は、有資格者の約7.2%です。また、キャリアコンサルタントとして会社経営・団体運営を行っている人は1.8%で、合わせて約9%のキャリアコンサルタントが独立して活躍していると言えます。

独立は難しいと言われますが、きちんと開業準備や営業を行えば、独立して仕事を続けていくことは十分に可能でしょう。

フリーランスのキャリアコンサルタントの働き方

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

キャリアコンサルタントとして独立する場合、どのような働き方が可能なのでしょうか?

以下では、フリーランスのキャリアコンサルタントの働き方をご紹介していきます。

フリーランスキャリアコンサルタントの仕事内容

フリーランスとして活動する場合、以下のような仕事をすることになるでしょう。

  • キャリア相談
  • 企業向け研修
  • 資格試験対策講座
  • 転職エージェント

キャリア相談

最も基本的な業務は、相談者のキャリアに関する悩みを聞き、アドバイスを提供することです。ハローワークや転職エージェントとは異なり個人でサービスを提供するため、集客の工夫が必要でしょう。

収益を安定させるには、料金設定についても考えなくてはなりません。例えば、1時間3,000円の相談料で月30万円の収益を得るには100件の相談が必要ですが、1時間10,000円に設定すれば30件で達成できます。

ただし、高単価のサービスを提供するには、単価に見合う質の高いサービスを提供する必要があります。

企業向け研修

企業向けに研修を提供するのも、フリーランスのキャリアコンサルタントが収入を得る方法のひとつです。キャリアデザイン研修や従業員向けのキャリア相談など、企業のニーズに応じたサービスを提供できます。

ただし、研修講師として活躍するには、まず実績を積むことが大切です。研修会社と契約を結び、経験を積んだ後に独立するケースが多いでしょう。

資格試験対策講座

キャリアコンサルタント資格は人気が高く、毎年多くの受験者がいます。そのため、試験対策講座を開講するのも有力な選択肢です。

ただし、すでに確立された講座が多数存在するため、新規参入には高いレベルの差別化が必要です。実績のある講師が運営する講座のほうが受験者に選ばれやすいため、講師経験を積んでからの独立が望ましいでしょう。

転職エージェント

キャリアコンサルタントの知識を活かし、転職エージェント(人材紹介事業)を運営することも可能になります。求職者に求人を紹介し、採用が決まれば紹介手数料を受け取る仕組みです。

ただし、転職エージェントを運営するには多額の資金が必要な上、許認可手続きも必要です。求職者の集客にも高いハードルがあるため、事前の入念な計画が重要でしょう。

フリーランスは自分に合った働き方ができる

フリーランスとしてキャリアコンサルタントの業務を行う場合は、ある程度スケジュールの管理・調整を自分の裁量で行えるため、自由度の高い働き方が可能です。経験や得意分野に応じて仕事を選べるので、強みを活かしやすいのも特徴です。

例えば企業や公的機関での経験があれば、特定の業界に特化したキャリア支援を行えます。また、メンタルヘルスの資格を取得すると、キャリア相談とあわせて相談者の心のケアもできるでしょう。

また、以下のような調査結果も出ています。

例えば、2017年の前回調査時点ではキャリアコンサルタントの都市部への偏在といった地域格差は大きな問題であった。しかし、オンライン相談の普及により、従来はキャリア支援を受けられなかった層にもキャリア支援を提供できる可能性が広がった。その他、直近では「訓練前キャリアコンサルティング」「キャリア形成・学び直し支援センター事業」ともにオンライン相談の対応が求められている。

引用:第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査 326ページ|労働政策研究・研修機構

したがって、オンラインによる業務を行える機会も増えていると言えるでしょう。

フリーランスのキャリアコンサルタントの年収は?

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

キャリアコンサルタントの年収は雇用形態や経験、スキルなどによって大きく異なります。ここでは、キャリアコンサルタントの平均年収について詳しく解説します。

ぜひ自身のキャリアプランを考える際の参考にしてみてください。

キャリアコンサルタントの平均年収

キャリアコンサルタントの年収は、雇用形態や経験年数などの条件によって大きく変わります。

①「正規雇用」では、概して「500~600 万円未満」から「2,000 万円以上」にかけての値が統計的に有意に大きかった(「1,600~1,700 万円未満」を除く)。
②「非正規雇用」では「100~200 万円未満」から「400~500 万円未満」にかけての値が統計的に有意に大きかった。
③「キャリアコンサルタントとしてフリーランス・個人事業主」では「100 万円未満」から「200~300 万円未満」にかけての値が統計的に有意に大きかった。
④「キャリアコンサルタントとして会社経営・団体運営」では「100 万円未満」及び「2,000 万円以上」の値が統計的に有意に大きかった。
⑤「キャリアコンサルタント以外でフリー・自営」では「100 万円未満」「100~200 万円未満」及び「1,500~1,600 万円未満」の値が統計的に有意に大きかった。
⑥「キャリアコンサルタントとしてボランティア」及び「キャリアコンサルタント以外でボランティア」では「なし」「100 万円未満」の値が統計的に有意に大きかった。
⑦「無職」では「なし」から「100~200 万円未満」の値が統計的に有意に大きかった。

引用:第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査 22ページ|労働政策研究・研修機構

例えば、正規雇用の場合は300万円以上800万円の年収の方の割合が高く、非正規雇用では100万円以上500万円未満の年収の方が多い傾向があります。

上記調査の結果から、フリーランス・個人事業主のキャリアコンサルタントであれば、500万円未満の年収の方が多く、自身の努力や工夫次第で高収入を目指すことも可能です。

なお都市部で働く場合は、地方よりも年収が高い傾向にあります。これは、都市部に企業や求職者が集中し、サービスの需要が高まるためと考えられます。

出典:第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査|労働政策研究・研修機構

フリーランスとしての働き方と収入

フリーランスのキャリアコンサルタントとして活動する場合、自身の営業力やネットワーク、提供するサービスの質によって収入が大きく変わります。

例えば、企業向けのキャリア研修を定期的に実施し、1回のセミナーで数十万円の報酬を得るような働き方ができるでしょう。

個別のキャリアカウンセリングの単価を引き上げることで、収入を増やすことも可能です。また、キャリアコンサルティング技能士1級など上位資格を取得することで、専門性が評価され、高収入につなががることもあります。

フリーランスのキャリアコンサルタントとして独立するステップ

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

キャリアコンサルタントのフリーランスで成功するには、適切な手順で独立する必要があります。以下では、独立を目指す方が実践すべき5つのステップを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

①資格を取得して経験を積む

②副業で安定した収入と実績を作る

③ビジネスの基盤を整える

④独立の準備をする

⑤退職し、社会保険の手続きを行う

①資格を取得して経験を積む

キャリアコンサルタントとして活動するには、まず国家資格の取得が必要です。資格を取得すると信頼性が向上し、仕事の依頼を受けやすくなります。

実務経験も重要です。多くのクライアントは実績を重視するため、教育機関や人材紹介会社などで働き、経験を積んでおくと良いでしょう。一定期間の経験があると、より専門性の高いサービスを提供できるようになります。

②副業で安定した収入と実績を作る

いきなり独立するのはリスクが高いため、最初は副業としてキャリアコンサルティングを始め、収入の確保と実績作りを進めましょう。

副業期間中に顧客のニーズを把握し、適切なサービス提供ができるよう準備を進めます。とくに「短期間で成果を出せる案件」と「長期的にキャリアを積める案件」のバランスを考えながら仕事を受注すると、独立後の安定した収入につながるでしょう。

最近では、キャリアコンサルタント向けのプラットフォームやクラウドソーシングサービスも増えており、個人での集客も可能です。オンライン相談の需要も高まっているため、リモートでのキャリア支援の体制を整えておくのも有効です。

③ビジネスの基盤を整える

副業で一定の収入を得られるようになったら、開業届を提出して正式に個人事業主としての活動をスタートさせます。開業届を出すことで事業用の銀行口座を開設できるほか、青色申告による税制優遇を受けられるメリットもあります。

この段階では、名刺やホームページ、SNSの準備を進め、ブランディングを強化しておくことも大切です。ターゲット層に向けて自分の専門性をアピールし、顧客の信頼を得る戦略を立てましょう。

④独立の準備をする

独立を成功させるには、金銭面や生活環境を整えましょう。とくに会社員を辞める前にクレジットカードを作っておいたり、賃貸契約を更新しておいたりすると、収入が不安定な初期段階での信用面の不安を軽減できます。

また、顧客との契約書や請求書のフォーマットを整え、業務がスムーズに進むように準備しておきましょう。クラウド会計ソフトの導入や、業務効率化ツールの活用もおすすめです。

⑤退職し、社会保険の手続きを行う

開業の準備が整ったら会社を退職し、本格的に独立しましょう。退職後は社会保険の加入手続きが必要です。フリーランスの場合「国民年金」と「国民健康保険」に加入する義務があるため、忘れずに手続きを行いましょう。

とくに国民健康保険は、未加入だと罰金が発生することもあるため、会社の保険が切れる前に手続きを済ませておくことが大切です。退職後14日以内に、市区町村役場で手続きを行うことをおすすめします。

フリーランスのキャリアコンサルタントとして働くコツ

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

フリーランスのキャリアコンサルタントとして成功するには、クライアントとの信頼関係の構築や自己管理が欠かせません。また、専門領域を明確にし、効果的なブランディングを行うことも重要です。

以下では、フリーランスのキャリアコンサルタントとして活躍するためのポイントを解説します。

  • クライアントとの信頼関係を築く
  • 自己管理を徹底する
  • 専門領域を確立する
  • クラウドソーシングサービスを活用する
  • 複数の資格を取得して差別化を図る
  • 同業者とのネットワークを築く
  • SNSやブログでの発信を強化する
  • 講師業や執筆活動と兼業する

クライアントとの信頼関係を築く

クライアントとの信頼関係は、フリーランスとしての成功に直結します。約束を守り、透明性のあるコミュニケーションを心がけることで、長期的な関係を築けるでしょう。

信頼関係ができると、クライアントは自身の悩みや目標を具体的に話しやすくなり、コンサルティングの効果が高まります。リピートや、口コミによる新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

自己管理を徹底する

フリーランスとして働くには、時間管理や財務管理、モチベーションの維持が必要です。仕事のスケジュールを効率的に組み立て、収入・支出のバランスを取ることが安定したキャリアに不可欠です。

また、モチベーションを維持することで、困難な状況でも前向きに取り組めます。自己管理能力を高めることにより、競争力のあるキャリアコンサルタントとして活躍し続けられるでしょう。

専門領域を確立する

専門領域を明確にすると、キャリアコンサルタントとして成功しやすくなります。専門性がないと、相談相手として適切かどうかをクライアントが判断しにくく、差別化も難しくなります。

例えば「学生向けキャリア支援」「エンジニア向けキャリア相談」など、得意分野を決めてスキル・知識を深めることで、より価値のあるサービスを提供できるでしょう。特定の分野に強みを持つキャリアコンサルタントは、ブランディングでも有利です。

クラウドソーシングサービスを活用する

独立直後は、仕事の受注が難しい場合があります。そこで、全国の案件にアクセスできるクラウドソーシングサービスを活用して、効率的に仕事を獲得しましょう。

クラウドソーシングを利用すると、個人からの相談案件も受注しやすくなります。また、企業向けの業務委託案件を探すなら、エージェントサービスや求人情報サイトを活用する方法もあります。

複数の資格を取得して差別化を図る

キャリアコンサルタントの業務と相性の良い資格を取得することで、提供できるサービスの幅が広がります。例えば、社会保険労務士の資格があれば、労働問題にも対応できるでしょう。

また、産業カウンセラーや公認心理師などの資格を活用して、メンタル面のサポートも行えば、より総合的なキャリア支援が可能です。

同業者とのネットワークを築く

同業者とのつながりも重要です。情報交換や仕事の紹介などにより、ビジネスのチャンスを増やせます。

勉強会やセミナー、業界コミュニティに参加し、有益な人脈を形成します。ただし、単に知り合いを増やすのではなく、しっかりWin-Winとなる関係を築くことを心がけましょう。

SNSやブログでの発信を強化する

SNSやブログを活用し、キャリアに関する情報を積極的に発信することで、自身の活動の信頼性や知名度の向上につながります。地道にフォロワーを増やすことで、集客の手助けにもなります。

講師業や執筆活動と兼業する

キャリアコンサルタントの知識を活かし、試験対策の講師や資格スクールの運営をしたり、専門ライターとしての活動をしたりするなど、他の業務と兼業するのもおすすめです。

収入源を増やしつつ、キャリアコンサルティング業務へ結びつくような工夫をするとよいでしょう。

キャリアコンサルタントになるには入念な準備が欠かせない

キャリアコンサルタントになるには フリーランス

フリーランスがキャリアコンサルタントとして独立することは十分可能ですが、成功するためには、資格取得だけでなく、実務経験の積み重ねや効果的な集客戦略が不可欠です。

市場のニーズを理解し、自身の強みを活かした専門領域を確立することで、安定した収益を得られるようになるでしょう。

また、副業からスタートすることで、リスクを抑えながら独立への準備を進められます。さらに、SNSやブログを活用した情報発信をしたり、他の資格と組み合わせたりして、収益の柱を複数持つことも大切でしょう。

ぜひ入念な準備をして、理想の働き方を実現してみてください。

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執筆者名Ruben

編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム

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