SNSやオンラインサービスの普及により、Webマーケティングの必要性を感じる企業が増加傾向にあります。また、デジタルマーケティングに対応できる人材の不足から、マーケターのニーズも増加傾向にあります。
そのため、フリーランスや副業で参入してきているマーケターにも、案件獲得のチャンスがあるといえるでしょう。
本記事では、フリーランスWebマーケターとして活動するための方法や必要なスキル、案件の取り方などを紹介します。
フリーランスWebマーケターとしての活動を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスWebマーケターとして働くメリットとは

Webマーケターは、WebやSNSのシステムを活用し、企業や商品のブランディング、集客などを行います。
WebサイトやSNSへのユーザーの流入経路や離脱率といったデータを基に、分析や改善を行うのがマーケターの仕事です。
フリーランスとして活動することで、得意な領域に特化した案件の獲得や、自由度の高い環境で働けるメリットがあります。
フリーランスWebマーケターのニーズが高い理由
SNSの普及やデジタル化が当たり前となりつつある中、オンライン上での集客施策をしたい企業が増えています。
そのような背景から、Webマーケティングを用いた集客施策の案件も多くなっており、フリーランスのWebマーケターのニーズが増えつつあります。
SNSの種類は増加し続けており、それぞれに異なる特性やユーザーベースを持っています。
一律なマーケティング戦略では、さまざまなSNSに対して効果的な結果を生み出すことは難しいでしょう。
【メリット①】自信のある領域に特化して働ける
企業は一部のマーケティング業務を外注するケースが多く、専門性の高い特化型のフリーランスWebマーケターの需要が高いといえます。
そのため、案件獲得や単価アップのためには、SNSマーケティングや広告出稿といった自信のある領域に絞ってして働くのがおすすめです。
一方で、チャンスがあれば新しいスキルが身につけられる案件に応募し、さらに幅広い領域での業務に挑戦することもできます。
結果が明確に数字で表れる業務のため、仕事の成果が実感しやすくやりがいが感じられる点もメリットといえるでしょう。
【メリット②】自由度が高い環境で働ける
フリーランスのマーケターであれば、勤務場所や時間にとらわれず、自由度の高さがメリットとなります。
また、自身のスキルや興味に合わせた仕事の選択ができ、案件によっては完全在宅で働くことも可能です。
マーケターとしての能力が直接収入に反映されるため、モチベーションアップにもつながる点も魅力といえるでしょう。
その一方で、スケジュールや品質の管理、案件獲得のための営業を全て自分一人で行う必要があることから、自己管理能力も重要となります。
【メリット③】副業から始められる
Webマーケティングには副業でできる案件も多いため、フリーランスとして独立する前に副業で実績を積む方法もあります。
案件や業務内容によっては、本業をこなしつつ夜間や休日に副業マーケターとして活躍することも可能です。
マーケターとしての経験がなければ、まずは副業で実績を積み、準備を整えてからフリーランスとして独立するのが良いでしょう。
ただし、本業と合わせると長時間労働となるため、体調管理や家族の理解を得ることも必要です。
フリーランスWebマーケターの業務内容

インターネットにはさまざまな商品やサービスがあふれている中で、消費者に商品やサービスを見つけてもらう必要があります。
そのため、Webマーケターはユーザーの反応を見ながら、広告やSEOを用いて消費者に商品を認知してもらえるように自社コンテンツの強化を行います。
業務の範囲は、Webコンテンツやサイト、SNSや動画チャンネルといったWebメディア全般が対象です。
ここでは、Webマーケターの代表的な業務5種類について解説します。
広告運用
広告運用の中で需要が高いのが、リスティング広告とディスプレイ広告といわれており、フリーランスの案件も多い傾向です。
リスティング広告 | ユーザーが検索した特定のキーワードに関連した検索結果が表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリ上に表示されるバナー広告 |
Webマーケターはクライアントの広告運用を代行し、リスティング広告やディスプレイ広告のコンバージョン率を上げるのが仕事です。
ランディングページ最適化などに関する知識や、どの広告がよくクリックされるかなどを割り出す分析力が必須となります。
フリーランスとして広告運用を任される場合は、クライアントから具体的な目標を提示されることが多いですが、同時に高い報酬を得るチャンスといえるでしょう。
SEO対策
SEO対策は広告運用と同様にニーズが高く、専門知識や経験が必要なため、高単価の案件になることもあります。
SEO(Search Engine Optimization)とは、Webサイトが検索エンジンで上位に表示されるように対策をする取り組みです。
競合サイトを分析し、専用ツールを使用して顧客の獲得へつながるコンテンツを作成することが求められます。
コンテンツの企画・作成をはじめ、被リンク獲得などの外部試作、さらにライターの管理も必要なため、マネジメント経験も必要です。
SNS運用
当初SNSはユーザー同士がつながる目的として使われていましたが、現在は企業が商品やサービスを売るためのツールとしての側面を持つようになりました。
そうした背景から主要SNSを活用してブランディングを行う企業が増え、同時にWebマーケターの需要も高まってきているのです。
Webマーケターは、投稿の企画・作成や分析、レポート作成といった、フォロワー数増加を目指した運用戦略の立案や実行などを任せられます。
プロジェクトは単発から長期にわたるものまで幅広いため、自分のスキルや経験に応じて案件を選びましょう。
メルマガ設計
企業が定期的な情報を発信する手段として用いるものの一つに、メールマガジンがあります。
メルマガのマーケティングに関する具体的な業務は、以下になります。
- テーマ設定
- 配信頻度の設定
- SEO対策を考慮したコンテンツ作成
- 配信する記事・情報の作成
- メルマガのデザイン作成
- 配信先のリスト管理
メルマガは、読者の関心を引き付けて、最終的には製品やサービスへの購入へつなげる重要なツールです。
SEO対策を含めたコンテンツ作成も必要とされるため、SEOに関する知識も必要になります。
アクセス解析・データ分析
アクセス解析の目的は、Webサイトやブログへのアクセス状況を分析して課題を見つけ、改善や最適化を行うことです。
そして、アクセス解析で収集されたデータを分析し、ユーザーの行動や関心を理解して、サイトの来訪者数やコンバージョン率のアップを目指します。
アクセス解析のスキルがあれば、SEO対策や広告運用といった他のWebマーケティング業務にも直結するため、幅広い案件への対応が可能です。
未経験からフリーランスWebマーケターを目指す方法

未経験からでもフリーランスWebマーケターになることは可能ですが、あらかじめ実務経験を積む必要があります。
会社員に転職をしてマーケティングを学んだり、副業でマーケターをはじめたりと、いくつかの方法があるので参考にしてみてください。
基本的な知識・スキルを身につける
フリーランスのWebマーケターとして独立するためには、基本的なWebマーケティングスキルが必須となります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- SEM(検索エンジンマーケティング)
- SMM(ソーシャルメディアマーケティング)
- メールマーケティング
- コンテンツマーケティング
これらのスキルについては、体系的に情報がまとめられたブログコンテンツの活用や、YouTubeコンテンツの視聴などで知識を得られます。
他にも、Webマーケターを養成するスクールも増加しているため、短期間での知識・スキルの取得に活用しても良いでしょう。
Webマーケティングにはさまざまな分野があり、全てを網羅するのは難しいといえます。
そのため、少なくとも一つの分野については、プロフェッショナルとしての深い専門知識や豊富な実務経験は不可欠です。
会社員として実務経験を積む
実務経験がゼロの状態で、フリーランスWebマーケターとして案件を獲得するのは、非常に難易度が高いです。
そのため、まずは会社員マーケターとして実務経験を積んでみるのもおすすめです。
会社員マーケターとして働くことで、Webマーケティングの基本的なスキルや知識を身につけ、独立に向けての下地づくりが可能です。
また、実際のプロジェクトに関わり、業務の進め方やチームでの働き方、クライアントとのコミュニケーションを学ぶことができます。
1~3年ほどの実務経験を積めば、フリーランスとして独立することを検討しても良いでしょう。
もし現在、他の職業についている場合は、アルバイトやアシスタントで実務経験を積んでみてはいかがでしょうか。
副業で実戦経験を積む
マーケターとして実務経験を積むのは、副業からでも可能です。
一例として、自分でブログなどの運営を行い、Webマーケティングの実務経験を積むといった方法もあります。
未経験でWebマーケティングの案件を獲得するのは難しいため、すぐに始められるブログ運営はおすすめです。
ブログ運営は初期費用やリスクが少なく済む上、実践で学べるスキルが多くあります。
ユーザーのニーズに沿った運用ができれば、コンスタントに収益を生んでくれるコンテンツの作成も可能です。
また、仕事の時間が増え、本業に影響が出ないように自己管理が必須となる点も、フリーランスとして独立してから役立てられるでしょう。
フリーランスWebマーケターの案件獲得方法

フリーランスWebマーケターの案件獲得には、自ら営業をしたり紹介を受けたりと、さまざまな方法があります。
自分に合った営業方法を見つけて、案件獲得に挑戦してみましょう。
エージェントの活用
エージェントとは、案件の紹介からクライアントとの交渉、契約から事務手続きなどを代行してもらえるサービスです。
自ら営業をする必要がないため、その時間を他の業務に充てることができる点がメリットといえます。
他にも、個人では巡り合えないようなクライアントを紹介してもらえたり、高単価の案件を獲得できるチャンスがあったりするのもメリットです。
ただし、エージェントの利用には、システム手数料や仲介手数料がかかるため、注意しましょう。
クラウドソーシングに登録
クラウドソーシングは、未経験や初心者向けの案件も数多くあるため、実績作りや新規開拓に適しています。
案件の種類やスキルレベル、報酬額などをフィルタリングして検索する機能があるため、自分の希望する案件を探し出しやすいのが特長です。
自己紹介やポートフォリオの作成でアピールすることが重要であり、魅力的なアピールができれば案件獲得につながる確率が上がります。
クライアント・知人からの紹介
過去に会社員として働いていた企業や、知人からの紹介を貰うのも、案件獲得の有効な手段です。
新規開拓と比べて信頼を得やすく、紹介してくれた人との関係性も深まります。
しかし、自身で新規のクライアントを開拓するのも重要です。
加えて、紹介の場合は紹介者との信頼関係に関わるため、納期や品質の保証は必須になるため注意しましょう。
SNSでの発信
SNSで日ごろから自分の活動や実績について発信していたり、プロフィールにポートフォリオを掲載したりすることが、案件獲得へつながることもあります。
Webマーケティングにはさまざまな分野があるため、自分がどの分野を得意としているかをわかりやすく発信しましょう。
SNSでの発信がクライアントの目に留まれば、新たな案件を得られるチャンスになります。
企業へ直接営業
フォーム営業やメール、SNS経由の連絡などで、直接企業に営業を行う方法もあります。
自分の得意とする分野や経験を活かせそうな企業や、Webマーケティングのニーズが高そうな企業をいくつかリストアップしましょう。
直接営業は、コミュニケーションスキルや提案力が求められるため、他の案件獲得方法と比べると難易度は高めです。
しかし、多数のクライアントを抱えるSEO会社や広告代理店がWebマーケターを探しているケースもあるため、営業先の候補にしてみると良いでしょう。
フリーランスWebマーケターになる際の注意点

フリーランスWebマーケターとして活動していくには、いくつか注意しなければならない点があります。
特にスキル不足や品質、納期の遅れは信用を失うことになり、その後の仕事に影響するため注意が必要です。
独立に必要なスキルが足りない
独立前から情報収集や必要なスキルの習得をしていないと、独立後の案件獲得につながらず、思うように仕事が取れない状況に陥る可能性があります。
マーケターとしての専門知識やノウハウ、そしてクライアントとのコミュニケーション力が不足していると、評価に大きく関わるため注意が必要です。
まずは準備段階で自己スキルのチェックを行い、自己学習や業界のプロフェッショナルから学ぶ機会を作ってみましょう。
自己管理ができていない
Webマーケターに限らず、フリーランスは自己管理が非常に重要になります。
不十分な自己管理による納期遅れや品質の低下はクライアントの信頼を損なう上、再び信頼を取り戻すのは非常に困難です。
そのため、独立前から以下のような自己管理のスキルを向上させておくのが重要となります。
- タスクの順位付け
- 納期・時間管理
- コミュニケーションスキル
- 体調管理
他にも、フリーランスになりたての頃は収入も不安定になるのを見越してある程度の資金を用意しておくのも忘れないようにしましょう。
また、開業届の提出や国民年金への加入などもあるため、入念に下準備をした上で独立するのがおすすめです。
知識のアップデートができていない
Webマーケティングは市場の変化が激しい業界のため、常に新しい情報に目を向けて市場の動向を見極める必要があります。
会社員であれば周りから情報の共有がありますが、フリーランスは自分で意識して情報を集めなければなりません。
SNSのマーケターコミュニティや外部のセミナー等を積極的に利用して、知識や情報のアップデートを行うのが良いでしょう。
まとめ:フリーランスのWebマーケターは得意領域に特化して働けるニーズが高い職業

フリーランスのWebマーケターは、時間に融通が利きやすく、企業からのニーズも高い職業ですが、幅広い知識やスキルが求められます。
結果が会社の売り上げに直結するため、常に期待に応えていかなければなりませんが、そのぶん非常にやりがいを感じられる仕事です。
ある程度の実務経験が必要なため、経験やスキルに不安がある場合は副業から始めてみるのも良いでしょう。
執筆者名佐藤 玲子
編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム