この記事では、フリーランスの仕事や職種を一覧で紹介し、案件獲得に必要なスキルや知識、職種ごとの収入の目安を解説します。
フリーランスとして独立するためのステップや案件獲得方法、Webエンジニアの仕事についても紹介しますので、ぜひご一読ください。
拡大するフリーランス市場

副業を認める企業の増加やワークライフバランスを重視する風潮が広がる中、フリーランス市場は、急速に拡大しています。
内閣官房日本経済再生総合事務局の調査によると、2020年度のフリーランスの試算人数は462万人に達し、そのうち副業としてフリーランスを選ぶ人は248万人、本業としている人が214万人とされています。
出典:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/freelance/dai1/siryou13.pdf
フリーランスの年齢層は、40代が多く、一定の社会経験を積んだ後に新たな働き方を模索する傾向が見られます。一方、エンジニア系のフリーランスは、20代~30代が多く、IT教育の普及により早期にプログラミングスキルを習得した世代が、フリーランスを選んでいると考えられます。
フリーランス市場は、今後も拡大傾向にあると推測され、厚生労働省の令和元年版「経済労働白書」では、フリーランスの働き方が増加する可能性が指摘されています。テレワークの普及やDXの進展により、フリーランスとして働く職種や機会が今後さらに増えると予想されます。
出典:労働経済の分析(厚生労働省)
フリーランスの魅力と自分に合う仕事選び

フリーランス最大の魅力は、自由な働き方にあります。時間と場所に縛られないため、プライベートと仕事を両立しやすく、日々の生活に充実感を得やすい点が魅力と言えるでしょう。
フリーランスとして働くことで、仕事にやりがいや誇りを感じる人も多く、自分の裁量で仕事ができることが満足感につながると考えられます。
フリーランスの魅力を活かして働くには、自分に合った仕事選びが重要です。まずは、自分の興味やこれまでのキャリア、得意なことをベースに検討してみましょう。興味のある分野であれば、モチベーションを保ちやすく、やりがいを感じながら働けます。
これまでの経験やスキルを活かせる仕事を選べば、フリーランスとして成果を上げやすく、安定した収入を得るスピードも早くなるでしょう。
フリーランスの仕事と職種の一覧

ここからは、フリーランスとして活躍できる仕事と代表的な職種を紹介します。それぞれの職種ごとに必要なスキルや知識、収入の目安をあわせて解説しますので、自分に合った分野を見つけましょう。
ライター
ライターはWeb記事や書籍の執筆をはじめ、ブログやSNS投稿など、さまざまな形態で文章を作成する仕事です。職種としてはWebライター、コピーライター、ブロガーなどがあります。
未経験でも始めやすい職種ですが、構成力やライティングスキル、SEO知識が求められます。企業やメディアからのアウトソーシングも多く、需要が高い仕事と言えます。
収入の目安として、未経験者は1文字0.1円~0.5円程度、経験者は1文字1円~2円程度です。紙媒体での執筆経験があれば、1文字2円以上になることもあります。平均年収は200万円~600万円程度ですが、スキルにより幅があります。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
Webライター | 120万円~500万円 | SEOライティングスキル構成力 |
コピーライター | 120万円~700万円 | コピーライティングマーケティング知識 |
ブロガー | 100万円~400万円 | マーケティング戦略SNS活用 |
エンジニア
フリーランスのエンジニアは、主にIT分野で活躍しています。システム開発やWebサイト構築、アプリケーション開発などが代表的な業務になります。職種としては、システムエンジニア、プログラマー、Webコーダーなどが挙げられます。
企業での実務経験があると有利ですが、専門学校やオンライン講座でスキルを習得すれば、未経験からでも挑戦可能です。仕事は案件単位で契約を結ぶ形が一般的で、一度成功すれば継続的に依頼が来るケースも多く、安定した仕事につながる可能性があります。
収入の目安としては、未経験者は月収20万円前後、中堅レベルで月収50万円~80万円、高度なスキルを持つ場合は月収100万円以上も可能です。年収は300万円~1200万円と幅広く、平均年収は500万円~700万円程度とされています。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
システムエンジニア | 400万円~900万円 | プログラミング言語システム設計 |
プログラマー | 300万円~400万円 | プログラミング技術アルゴリズム理解 |
Webコーダー | 300万円~600万円 | HTML/CSSJavaScriptレスポンシブデザイン |
クリエイター
クリエイターは自分のセンスや技術を活かし、オリジナルの成果物を作成する仕事です。代表的な職種には、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、イラストレーターなどがあります。
Webデザイナーは、Webサイトやオンラインショップのデザインを手掛けます。グラフィックデザイナーは、広告やパッケージ、イラストレーター、は書籍や雑誌、Webコンテンツなどに使用するデザインを手掛けます。
クリエイターは、センスと技術力が求められますが、最近ではSNSやポートフォリオサイト、クラウドソーシングサービスを活用することで、初心者でも仕事を獲得しやすくなっています。
クリエイターの仕事は、主にオンラインプラットフォームや個人からの直接依頼を通じて受注するのが一般的です。年収は業種やスキルにより異なりますが、300万円~700万円が相場とされています。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
Webデザイナー | 300万円~700万円 | Photoshop/IllustratorなどのデザインツールUI/UX設計レスポンシブデザイン |
グラフィックデザイナー | 350万円~800万円 | デザインツールブランドデザイン |
イラストレーター | 120万円~600万円 | イラスト制作技術デザインソフト |
マーケター
マーケターは、市場動向や消費者のニーズをリサーチし、企業の売上向上やブランド認知度を高める仕事です。主な職種には、Webマーケター、広報、アフィリエイターなどがあります。
Webマーケターは、デジタル広告やSEO、SNSを活用したマーケティング活動を行い、広報は、企業や個人のPR活動を担当します。アフィリエイターは、広告主の商品やサービスを紹介し、成果報酬型で報酬を受け取ります。
Webマーケティングは、SEOやSNS運用、Googleアナリティクスなどの知識があれば未経験でも始めやすく、認定資格があるとスキルアップや案件獲得に繋がりやすくなります。
仕事の受注先としては、広告代理店やフリーのエージェント、クラウドソーシングサービスなどがあります。収入は業種によって異なりますが、業界全体では年収300万円~700万円前後が目安とされています。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
Webマーケター | 300万円~800万円 | SEO・SEM SNSマーケティング データ分析 |
広報 | 400万円~800万円 | メディアリレーション ライティングスキル プレゼン力 |
アフィリエイター | 100万円~500万円 | SEO Webマーケティング コンテンツ制作 |
経営系
フリーランスの経営系の仕事には、ネットショップ運営や経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナー(FP)などがあります。
経営コンサルタントやFPは、高度な専門知識と資格が必須であり、自己プロモーションやクライアントとの信頼関係を築く能力も必要です。一方、ネットショップ運営などの自営業系の仕事では、経営力や市場ニーズを見極める力が求められます。
収入については、職種によって差がありますが、経営コンサルタントの年収は600万円~1000万円前後、FPは400万円~700万円程度が目安です。自営業系の仕事は、集客力や事業規模により収入が大きく異なり、安定するまでに時間がかかることもあります。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
ネットショップ運営 | 100万円~500万円 | ECサイト構築 商品選定 マーケティング 広告運用 |
経営コンサルタント | 600万円~1000万円 | 経営戦略 業界知識 コンサルティングスキル プレゼン能力 |
ファイナンシャルプランナー | 400万円~700万円 | 資産運用・保険・税金知識 FP資格 顧客との関係構築 |
接客系
接客系の仕事は、顧客と1対1で対応する業務が中心です。代表的な職種には、美容師や占い師、パーソナルトレーナーなどがあります。資格や免許が必要な職種はフリーランスとして独立しやすく、比較的安定した収入が期待できます。
美容師は経験や既存顧客を活かし、サロンで業務委託として働く人もいます。占い師は、オンラインでサービスを提供することも多く、近年は、Webを活用したリモート相談の需要が拡大しています。パーソナルトレーナーは、個別のトレーニングプラン作成や指導が主な業務です。
接客系の仕事は、集客力や経営力が重要で、経験者の方が有利な傾向があります。仕事の受注先は、個人からの依頼が中心です。収入は、経験やスキルなどにより幅があり、年収は100万円~700万円程度とされています。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
美容師 | 180万円~600万円 | カット・カラーなどの技術 接客スキル 顧客管理 |
占い師 | 120万円~500万円 | 占い知識 顧客対応 カウンセリングスキル |
パーソナルトレーナー | 200万円~700万円 | 運動生理学などの知識 指導スキル 認定資格 |
営業・マネジメント系
営業・マネジメント系の仕事は、ビジネス戦略や営業方針の策定を中心に、商品のプロモーションやイベント企画、プロジェクト運営など、幅広い業務に携わります。
企業から案件を受注し、契約を交わして報酬を得るのが一般的で、経験者は、実績や人脈を活かせる分有利と言えます。業界での信頼がある場合は、案件の単価が上がりやすく、より早く安定した収入を得られます。
収入の目安は、営業職が月収30万円~100万円、マネジメント職が月収50万円~100万円ですが、案件の規模や受注数により変動します。
職種 | 年収目安 | 必要なスキルや知識 |
営業 | 300万円~800万円 | 交渉力 顧客対応 プレゼンテーションスキル |
プロジェクトマネージャー | 400万円~900万円 | 組織運営 チーム調整 目標達成スキル |
アカウントマネージャー | 400万円~700万円 | クライアント対応 営業戦略 問題解決能力 |
フリーランスとして独立するためのステップ

フリーランスとして独立するためには、順を追って準備を進めることが大切です。ここでは、フリーランスとして独立するための具体的なステップと実践方法について紹介します。
適性職種と仕事のカテゴリを選ぶ
フリーランスとして成功するための第一歩は、自分のスキルや経験、興味に合った職種を選ぶことです。適切なカテゴリを選ぶことで仕事に対するモチベーションが高まり、スキルアップへの意欲も湧いてくるでしょう。
とくに、早期に安定した収入を確保したい場合、自分の適性に合う業種を選ぶことは非常に重要です。自分のスキルを活かし、ほかのフリーランスと差別化できる分野を見つければ、より効率的に仕事を進められます。
売上・収入の見通しを立てる
職種が決まったら、次に重要なのは売上・収入の見通しを立てることです。フリーランスとしての収入を予測し、実現可能な目標額を設定することで、計画的に事業に取り組めます。
フリーランスとして長く活躍するためには、市場調査をもとに必要な仕事量や案件単価を計算し、将来的な収入目標も視野に入れておくことが大切です。
必要なスキル・知識のリサーチと習得
収入の見通しが立ったら、選んだ職種に必要なスキルや知識を習得する準備を始めます。実際にフリーランスとして活動する人を参考にリサーチを行い、どのようなスキルが求められるかを把握し、適切な学習を進めましょう。
副業として仕事を始める
フリーランスを始める際は、いきなり本業にするのではなく、副業から始めることをおすすめします。副業として実際に仕事を進めながら、収入面や業務の進行具合を確認し、フリーランスとして成り立つかどうかを見極めましょう。
会社を退職して必要な手続きを行う
副業としてフリーランスを続けるか、本業として取り組むかは、各自の状況に応じて決めるべきです。副業とし続ける場合は、リスクを抑えつつスキルアップや収入拡大を目指しましょう。
本業としてフリーランスを始める場合は、退職時期をキャリアプランに基づいて見極め、着実に準備を進めることが重要です。退職後は税務処理や社会保険の手続き、契約関連の整理など、必要な手続きをしっかりと行い、スムーズにフリーランスとしてのスタートを切りましょう。
フリーランスの案件獲得方法

フリーランスとして働くには、スキルや知識の習得だけでなく、案件を獲得することが欠かせません。ここでは、初心者でも取り組みやすい順に案件獲得の方法を紹介します。
会社員時代の職場・取引先から受注する
会社員時代と同様の分野で活動する場合、元の職場や取引先から案件を受注するのがスムーズです。独立後には挨拶を兼ねて連絡を取り、信頼感を再確認しておくことも重要です。その上で、新たな依頼につながるようなアプローチを心掛けましょう。
知人・友人など人脈を生かす
信頼関係のある知人や友人から案件を紹介して貰うのは、多くのフリーランスが活用している方法です。直接案件を紹介して貰う場合もあれば、取引先の企業などを紹介して貰うことで新たな案件につながるケースもあります。
知人や友人は、自分のスキルや特性をよく理解しているため、顧客との橋渡しもスムーズに進みやすく、新しい取引先との関係構築にも役立つでしょう。
エージェントサービスやクラウドソーシングを利用する
案件を自分で探すのが難しい場合は、エージェントサービスやクラウドソーシングを利用するのがおすすめです。
エージェントサービスでは、自分のスキルや経験、希望条件を登録しておくと、条件に合った企業や案件を紹介してくれます。フリーランス向けに特化した案件もあるため、効率的に仕事を探せるのが特徴です。
クラウドソーシングは、フリーランスと発注先の間を結ぶオンラインプラットフォームとして知られています。自分で案件を選んで応募するスタイルが一般的ですが、ポートフォリオを充実させておくことで、条件のいい企業からスカウトを受ける可能性もあります。
エージェントサービスやクラウドソーシングは、営業活動を省ける反面、手数料がかかる場合があるため、利用前に条件を確認しておくことが重要です。
フリーランスのコミュニティに参加する
フリーランスの増加に伴い、さまざまなフリーランス向けコミュニティが誕生しています。これらのコミュニティは、情報交換の場であるだけでなく、案件の紹介やプロジェクトメンバーを募る機会も提供しており、案件獲得の可能性を広げる貴重な場でもあります。
ただし、コミュニティごとに独自のルールやマナーが設定されている場合があるため、参加時には適切な行動を心掛けましょう。
自分で広告宣伝活動をする
自己プロモーションに自信のある人は、自分で宣伝活動を行うのも有効な方法です。SNSやWebサイトを活用すれば、時間やコストを抑えながら多くの人にアピールできます。とくにフォロワー数が多い場合、宣伝効果が高まり、案件獲得のチャンスも増えるでしょう。
ただし、自分で広告宣伝を行う場合は、依頼者との交渉を自分で行う必要があります。条件はあらかじめ整理しておき、交渉で不利にならないよう注意しましょう。報酬や支払い条件は事前に明確にし、トラブルを防ぐことが重要です。
フリーランスの仕事に関するよくある質問

最後に、フリーランスの仕事に関するよくある質問を紹介します。フリーランスとして活動する際に生じる疑問や不安に役立ててください。
Q:フリーランスのWebライターの募集が一覧になっているサイトは?
クラウドソーシングサイトでは、文字単価や記事単価、執筆ジャンルを提示してWebライターを募集しています。
Q:フリーランスや在宅でVBAをする場合、仕事の受注先は?
クラウドソーシングやエージェントサービスを利用するのが効率的です。VBA特化の案件も多く、仕事を見つけやすい環境があります。また、企業へ直接営業のメールを送るのも有効です。
Q:フリーランスの交通費は確定申告(青色)の時どうなる?
仕事のために使った公共交通機関などの交通費は、経費として計上できます。高速道路やレンタカー、駐車料金も経費に含まれます。経費として申告するには、領収書や電子マネー等の利用履歴を保管しておく必要があります。
Q:フリーランスは確定申告が必要ですか?
年間所得が48万円を超える場合、確定申告が必要です。白色申告と青色申告がありますが、青色申告は最大65万円控除が受けられるなど、税制面で有利です。ただし、事前申請が必要で、帳簿を正確に作成する必要があります。
フリーランスの仕事を知り、新たなスタートを切ろう!

フリーランスとして新たなキャリアをスタートさせるためには、自分に合った仕事を見つけ、必要なスキルを身につけることが大切です。この記事で紹介した知識を活かし、案件獲得に向けたアプローチを実践してみましょう。
最初は不安に感じることもあるかも知れませんが、少しずつ前進することで自分の理想の働き方を実現できるはずです。焦らず着実に進みながら、フリーランスとしての新たな可能性を広げていきましょう。
執筆者名小佐田 絵海
編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム