フリーランス・個人事業主は法人カードを作れる?選び方も解説

フリーランス 法人カード アイキャッチ

プロモーション アメリカン・エキスプレス

独立してフリーランス・個人事業主になる際は、法人カードの取得がおすすめです。法人カードを持つことで、経費管理が楽になるなどさまざまなメリットがあります。

本記事では、フリーランス・個人事業主でも法人カードを作ったほうがよい理由や選ぶときのポイント、作り方、おすすめの法人カードなどを解説します。

フリーランスでもクレジットカードは作れる?

フリーランス 法人カード1

独立してフリーランスになると、クレジットカードを作れるのか不安という方もいるかと思います。開業届を出した個人事業主を含め、フリーランスは会社員のように安定した収入がないと思われがちです。

中にはクレジットカードを作れないのではと考える方がいるかもしれません。

しかし、フリーランスでもクレジットカードを取得している人は多く、フリーランスだからという理由で作れないことはありません。フリーランスでも作れるクレジットカードは多くあります。

クレジットカードを作るときは、個人用ではなく、ビジネスシーンでさまざまなメリットがある法人カードを選びましょう。法人という名称はついていますが、法人化していないフリーランスも申し込めるカードはあります。

フリーランスがクレジットカードを作るタイミング

フリーランス 法人カード2

フリーランスが、クレジットカードを作るタイミングは、安定して収入が入るようになったころが最適です。フリーランスは収入が変動しやすく、一時的に高い収入があっても、毎月の収入が安定しなければ、カード会社からの信頼は得にくいでしょう。

フリーランスが、安定した収入を得るまでには時間がかかるため、独立前の在職中に取得することをおすすめします。また、フリーランスになると、営業や独立のための手続きなど、本業のほかにやるべきことが増えます。

独立後の業務をスムーズに進めるためには、クレジットカードの申し込み手続きは、できるだけ独立前に済ませておくことが大切です。ただし、カード会社によっては開業前に法人カードが作れないことがあるため、事前に確認しておきましょう。

フリーランスでも法人カードを作ったほうがよい理由

フリーランス 法人カード3

フリーランスが法人カードを取得すると、経費管理をしやすくなるなどのメリットがあります。以下では、フリーランスであっても法人カードを取得したほうがよい理由を詳しく見ていきましょう。

支払いの手間が減ることで経費管理が楽になる

法人カードを作り、事業に関する支払いを一本化すれば、経費を管理しやすくなる点がメリットです。個人用と事業用の領収書を分類したり、支払いの記録をつけたりする手間がありません。

近年は、クレジットカードと連携できる会計ソフトも増えています。連携により手動入力の手間を削減し、業務を効率化できるというメリットがあります。手動で入力するよりもミスや漏れが減り、正確性を高められるでしょう。

個人向けクレジットカードよりも利用限度額が高い

一般的な個人向けクレジットカードと比較し、法人カードは利用限度額が高いこともメリットです。事業に関わる支払いは、高額になることも多く、クレジットカードであれば手元に資金がないときでも決済できます。

いざというときに資金不足では、ビジネスチャンスを逃すこともあるでしょう。クレジットカードがあれば、急な出費にも対応できます。支払いを先に延ばせるため、事業運営に余裕ができるのも法人カードをおすすめする理由です。

豊富な付帯サービスを利用できる

法人カードには、ビジネスをサポートするさまざまな付帯サービスが提供されています。代表的なサービスが、利用に応じて貯まるポイントやマイレージです。

法人カードのポイント還元率は0.5%程度で、個人カードに比べると低めです。しかし、事業でクレジットカードを使う場合は、個人で利用するよりも利用額が高くなる傾向にあるため、それだけポイントも貯まります。

他にも法人カードに付帯されているサービスは豊富にあり、空港ラウンジの利用や手配代行のコンシェルジュサービス、スポーツクラブ優待など、クレジットカードによってさまざまです。

カードを選ぶ際は、フリーランスで行う業務に役立つサービスが付帯されているかどうかも必ず確認しておきましょう。

年会費を経費として計上できる

法人カードの年会費は、ほとんど有料となる反面、経費に計上して節税できる点がメリットです。法人カードは業務の遂行に必要な支払いをするために使われるものであり、年会費を経費とすることに問題はありません。

経費に計上する際は、一般的に「支払手数料」の勘定科目を使います。個人用のクレジットカードを事業用として使っている場合であっても、年会費を経費に計上することは可能ですが、事業に利用した割合のみ按分するという手間がかかります。

ポイントを利用することで経費削減にもつながる

ポイント還元システムがある法人カードもあります。出張の諸経費や大きな設備・備品の購入など、事業に関する高額の支払いをクレジットカードで支払えば、多くのポイントを貯められます。

貯めたポイントはカードの支払いにあてたり、商品と交換したりして、経費削減につながることがメリットです。

フリーランスが法人カードを持つときの注意点

フリーランス 法人カード 注意

法人カードは、個人用カードとは異なる点があり、取得する際は注意が必要です。フリーランスが法人カードを作るときの注意点を以下で詳しく見ていきましょう。

個人用のクレジットカードよりも年会費が高い傾向にある

個人用は年会費が無料のクレジットカードも少なくありませんが、法人カードはほとんどの場合有料です。年会費の金額は、カードのグレードや発行会社によって異なるものの、一般的に個人用のクレジットカードよりも高い傾向にあります。

年会費が高いのは、保険やビジネス向けの付帯サービスが充実しているためです。費用がかかるデメリットを上回る補償やサービスを受けられるのはメリットといえるでしょう。

サービス内容をよく確認して選べば、年会費に見合うだけの見返りを得ることもできるでしょう。

分割払いやリボ払いに対応していない場合がある

一般的に、個人用のクレジットカードでは、分割払いやリボ払いを選べます。しかし、法人カードの多くは一括払いが基本であり、これらの支払い方法を選べないケースが多い傾向にあります。

仮に分割払いやリボ払いができたとしても、利息がかかることから、高額な支払いの多い法人では負担が大きくなってしまうでしょう。

ただし、分割払いやリボ払いを選択できる法人カードもあります。資金繰りに困らないよう、できるだけ支払いを先延ばしにしたいのであれば、そのようなカードを選ぶとよいでしょう。

個人用と法人カードでは仕訳の方法が異なる

個人用のクレジットカードと法人カードでは、経費の仕訳方法が異なるため注意が必要です。

まず、法人カードで事業のための費用を支払った場合、勘定科目は「未払金」で処理します。たとえば、1万円のオフィス用品を購入し、クレジットカードで支払った場合の仕訳は次のとおりです。

借方貸方
消耗品費10,000円未払金10,000円

翌月に口座から利用代金の引き落としがあったときは、次のように仕訳します。

借方貸方
未払金10,000円普通預金10,000円

これに対し、個人用のクレジットカードで支払った場合、勘定科目は「未払金」ではなく「事業主借」を使います。

詳しくは、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

フリーランスが法人カードを選ぶときのポイント

フリーランス 法人カード5

フリーランスが法人カードを選ぶときは、次の点に着目しましょう。

  • 申し込み条件
  • 年会費
  • 利用限度枠
  • ポイント還元率
  • 保険などの付帯サービス・特典

ここでは、法人カードの選び方について解説します。   

申し込み条件

法人カードを選ぶときは、最初に申し込み条件を確認しましょう。カードによっては、フリーランスが申し込めないことがあるためです。

法人カードの種類は、一般的に中小企業・個人事業主向けの「ビジネスカード」と、大企業向けの「コーポレートカード」に分類されます。ビジネスカードはフリーランスが申し込めることが多いですが、コーポレートカードは申し込みできません。

個人事業主やフリーランス向けであっても、「開業後〇年経過している」などの条件があるカードがあります。その場合、フリーランスになったばかりでは申し込めないでしょう。

そのため、申し込み条件をクリアしているかどうか確認することが大切です。

年会費

次に、年会費をチェックしましょう。法人カードの多くは年会費が設定されており、金額はカードによってさまざまです。年会費が高いほど、保険や付帯サービスが充実する傾向にあります。

年会費は経費に計上できるとはいえ、負担を軽くしたい場合は、安い年会費のカードを選ぶとよいでしょう。業務で出張や接待が多いという場合は、保険や空港ラウンジの利用、飲食代の割引などの付帯サービスつき法人カードがおすすめです。

年会費以上のメリットを得られるケースもあります。

利用限度枠

カードの利用限度枠も確認が必要です。一般的に、法人カードは個人用カードよりも利用限度枠は大きく設定されています。利用計画に合う限度額であるか、あらかじめ確認しておきましょう。

限度額の目安があらかじめ決まっているカードや申し込みのタイミングで決まるカードがあります。また、カード発行時の限度枠が小さくても、継続的な利用により増額されるカードもあります。

利用額を試算し、希望の利用限度枠から大幅に下回らない法人カードを選ぶようにしましょう。

ポイント還元率

ポイント還元率とは、クレジットカードの利用額に対してどのくらいのポイントが付与されるかを表すものです。たとえば、ポイント還元率が1%の場合、1,000円の買い物につき付与されるポイントは10ポイントになります。

ポイント還元率が高いほど効率良くポイントが貯まり、商品に交換したりキャッシュバックを受けたりできます。還元率の高いカードを選べば、経費の削減につながるでしょう。

ただし、ポイント還元率だけでなく、他の要素も合わせて検討することが大切です。年会費や付帯サービス、利用限度枠なども比較しながら、総合的に判断しましょう。

保険などの付帯サービス・特典

法人カードには、国内・海外旅行傷害保険、商品の損害補償といった付帯保険や、ビジネスをサポートする付帯サービスなどが豊富に提供されています。各種保険は、基本的にクレジットカードを所有しているだけで補償の対象となり、申請や加入の手続きは必要ありません。

また、法人カードは、空港ラウンジの利用やコンシェルジュサービスなど、出張の多い業務に役立つサポートも豊富です。

保険の補償やサービスの内容は、クレジットカードによって異なります。ビジネスのニーズに合わせ、内容をよく確認して選ぶようにしましょう。

法人カードの作り方

フリーランス 法人カード6

法人カードの作り方は、カード会社によって異なります。一般的な法人カードの申し込み方法や一連の流れ、必要書類について見ていきましょう。

法人カードの申し込み方法

法人カードの申し込みは、郵送かオンラインによる手続きが一般的ですが、会社によっては対面での手続きも行っています。

ビジネスに合わせて法人カードを選び、不明点があれば事前に電話かオンラインで問い合わせ、解消しておきましょう。

カード発行を急ぐ場合は、オンラインでの申し込みがおすすめです。郵送の場合は紙の申込書作成や郵送に時間を要し、カード発行がそれだけ遅くなります。

法人カード申し込みの流れ

法人カードを申し込む際の流れは、次のとおりです。

  1. 申し込みを行う
  2. 審査の開始
  3. 本人確認書類の確認
  4. 審査に通過するとカードが発行される

申し込みは、オンラインの場合、入力画面から必要事項を入力します。郵送の場合は、電話もしくはサイトの申込フォームから以下のような流れで申し込みます。

  1. 申込書を請求
  2. 申込書を受け取る
  3. 申込書を作成して必要書類とともに返送する

申込書の取り寄せにかかる期間は、請求してから約1週間が目安です。申し込みのあと、審査に入ります。申込書類の内容や、オンライン・郵送で添付した本人確認書類をもとに調査が行われ、審査に通過すればカードが発行されます。

審査に通らなかった場合は、一般的にメールか郵送で連絡が届きます。

法人カードの申請に必要な書類

法人カードの申し込みは、フリーランスの場合、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)と引き落とし用の口座情報の提出が求められます。本人確認書類は2点の提出が求められることも多く、それぞれの情報が一致しているかが確認されるでしょう。

本人確認書類の住所と入会申込書に記入の現住所が異なる場合、追加書類の提出が必要となることがあります。

引き落とし用の口座は、個人事業主・フリーランスの場合は個人名義のものでも構いません。ただし、会計処理を簡単にするため、事業専用の口座を開設しておくと便利です。

カード会社により必要とされる書類は異なるため、よく確認して送付しましょう。

法人カードの作成にかかる時間

申し込みから法人カード受け取りまでにかかる時間は、カード会社により異なります。一般的な目安は約1週間から3週間ほどですが、紙の申込書を取り寄せてから申請手続きをした場合はさらに時間がかかるでしょう。

書類に不備があれば、追加で時間を要します。申込書を作成する際はよく見直して、誤記入や記入漏れがないかチェックしましょう。また、送付する本人確認書類は最新の内容に更新しておきましょう。

フリーランスにおすすめの法人カード

フリーランス 法人カード7

フリーランスになって初めて法人カードを作るときは、どのカードを選べばよいか迷うかもしれません。フリーランスの事業用カードとしておすすめなのが、アメリカン・エキスプレスのビジネスカードです。

付帯保険やサービスが充実しており、ステータスも高いことから、これから事業を進める上で役立つことが多いでしょう。アメリカン・エキスプレスのビジネスカードは、次の3種類です。

カードの名称年会費(税込)旅行傷害保険(補償額)主な付帯サービス
アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・グリーン・カード13,200円
追加カード: 6,600円
国内旅行傷害保険:最高5,000万円
海外旅行傷害保険:最高5,000万円
・福利厚生プログラム「クラブオフ」の年間登録料無料
・対象空港ラウンジの無料利用
アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・ゴールド・カード36,300円
追加カード: 13,200円
国内旅行傷害保険:最高5,000万円
海外旅行傷害保険:最高1億円
・手荷物ホテル当日宅配サービス
・対象レストランで2名分のコースを予約すると1名分無料
アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・プラチナ・カード165,000円
追加カード:4人まで無料5人目以上は1枚につき13,200円
国内旅行傷害保険:最高1億円
海外旅行傷害保険:最高1億円
・24時間365日サポートするプラチナ・セクレタリー・サービス
・ホテル・リゾート施設の優待プログラム

いずれもポイント還元率は通常1.0%で、ETCカードの年会費は無料です。また、アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・ゴールド・カードとアメリカン・エキスプレス・ ビジネス・プラチナ・カードは、スタイリッシュなメタル素材を採用したメタルカードです。

3枚のカードについて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード

一般ランクのビジネスカードで、初めて法人カードを作る方におすすめです。ビジネス目的のカード利用分は、オンライン・サービスまたはアプリより、あとから「分割払い」または「リボ払い」に変更できるため、資金繰りの調整ができます。利用限度枠には一律の制限を設けておらず、利用実績を積むことで変動します。

国内外の対象施設を特別優待料金で利用できる福利厚生プログラム「クラブオフ」のVIP会員年間登録料が無料です。国内外の対象空港ラウンジを無料で利用できます。

アメリカン・エキスプレスのビジネスカードは、ポイントプログラムが充実しているのも特徴です。「メンバーシップ・リワード」は利用代金100円=1ポイント換算で、さまざまなシーンでポイントを貯められます。貯まったポイントを一度でも利用すると、ポイント有効期限が無期限になるのもメリットです。

第三者による不正使用や商品の破損・盗難の補償など、プロテクションサービスも充実しています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

ビジネス・グリーン・カードよりもワンランク上のサービスを受けられるカードです。

手荷物をホテルに当日無料で配送するサービスもあり、出張の際に便利です。全国の対象レストランで所定コース料理を2名以上で利用した場合、1名分のコース料理代が無料になる優待サービスもあり、接待や会食などに利用できます。

ビジネス・ゴールド・カードには、大型手荷物宅配優待特典がついており、海外旅行の際、ダンボールや自転車等の大型手荷物を対象となる空港や自宅へ配送してもらえます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、グリーンやゴールドのサービスに加え、豊富な付帯サービスを提供しています。電話1本で出張や接待の手配などができるプラチナ・セクレタリー・サービスもそのひとつです。

世界1,500か所以上のホテル・リゾート施設が参加する、プラチナ・カード会員限定の特別優待プログラム、ファイン・ホテル・アンド・リゾートも利用できます。カード更新ごとに、国内の対象ホテルの一泊無料ペア宿泊券がプレゼントされます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、ゴールドに付帯しているプロテクションサービスに加え、ビジネス・サイバー・プロテクションを付帯しているのが特徴です。万一のサイバー攻撃で第三者への法律上の賠償責任を負うことになった場合、発生した損害や事故発生時の各種対応費用を年間最高200万円まで補償します。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、ポイントプログラムでも特典があります。年間参加費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料で登録でき、ポイントの有効期限が無期限になるほか、効率良くポイントが貯まるボーナスポイントプログラムへの登録も可能です。

自分に合った法人カードを選ぼう

フリーランス 法人カード8

フリーランスになったら、事業用の支払いを行うために法人カードの取得をおすすめします。経費の管理が楽になるほか、利用限度枠が広がって、ビジネスの機会を逃さないというメリットもあります。

法人カードを選ぶ際は申し込み条件を確認するとともに、年会費や利用限度枠、付帯サービスなどをチェックし、業務に合ったカードを選びましょう。

プロモーション アメリカン・エキスプレス

執筆者名Webライターあひる

編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム

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