「セカンドキャリア」という言葉を最近よく耳にして気になっている人もいるのではないでしょうか。
実際に現在、セカンドキャリアについて悩んでいるという人もいると思います。
そのようなセカンドキャリアについて、『自営業専門の税理士』の河南恵美さんに色々と質問をしてみました。
セカンドキャリアに関する情報が必要な人や、悩んでいるという人は、役立つ情報があるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
セカンドキャリアとは?
セカンドキャリアとは、元々は「プロのアスリートの引退後のキャリア」を表した言葉で、「第二の人生で携わる仕事」という意味を持ちます。
これまでセカンドキャリアは、定年退職や結婚・出産・育児をした人などの「新しいキャリアの形成」を意味する言葉としても認識されていました。
しかし、「人生100年時代」とも言われる現代では、新しい職業への挑戦やキャリアアップを目指したキャリアの選択・設計においても、セカンドキャリアという言葉が使われるようになってきています。
セカンドキャリアでは、過去に培った知識や経験などが生きることがあります。
新たなキャリアの獲得を目指す人はもちろんのこと、そのような人を雇用する企業にとっても、新たな価値観や視点をもたらす存在として、セカンドキャリアは注目され始めています。
セカンドキャリアに関する税理士・河南さんの見解とは
本記事では、税理士としての目線や経験をもとにした、セカンドキャリアに関する河南さんの見解をまとめています。
詳細はYouTube番組「人生の分岐点」で確認できます。
- セカンドキャリアを考える人は増えている?
- セカンドキャリアについての意識調査
- セカンドキャリアの見つけ方
- セカンドキャリアや、独立・開業・転職に有利とされる資格とは
セカンドキャリアを考える人は増えている?
河南さんは、「ステップアップをしたい・副業をしたいなどの理由から、企業で働く人の中にもセカンドキャリアを考えている人は多い」という見解です。
そのうえで、「最初に入った会社がずっと保証してくれる時代ではなくなってきているため、次のステップやキャリアを意識している人が多いのではないでしょうか」と話します。
セカンドキャリアについての意識調査
河南さんによると、以下のようなデータがあるといいます。
①35歳以上の9割以上がセカンドキャリアを考えている
②最初に入社した会社で3年以上働く人は60%以下
①については、「生涯現役で働きたい」「老後の資金に不安」「再雇用だと給与が大幅に下がる」などの理由が挙げられているそうです。
②に関しては、「若いときから独立・起業をする」「転職してキャリアアップをしていく」という考え方が浸透してきていることに関係があると、河南さんは話します。
セカンドキャリアの見つけ方
河南さんは「キャリアや仕事に一段落つく40代あたりから、漠然とセカンドキャリアを考える人が増えていると思います。『もっと違う生き方はないか?』『自分が役立つ場所はほかにもあるのでは?』と思い始める人もいるようです」と見解を述べます。
そのうえで、セカンドキャリアを探す際のポイントとして、以下の3つを教えてくれました。
- 自分には何ができるのか
- 自分にはどんな能力があるのか
- 自分は何をしたいのか
上記について、番組の進行・フローリストの前田有紀さんは「私の場合は転職をしたのが30代の中盤で、スキルはあまりありませんでしたが、『何をしたいか』はとても強かったです。『自然に関わる仕事がしたい』という気持ちが強く、そこから勉強していこうという感じでした」と、自身の経験を語ります。
さらに続けて「自分の好きなことは何かを見極めるというのも、セカンドキャリアを考える上で大事ですか?」と、質問を投げかけます。
それに対し、河南さんは「非常に重要なポイントだと思います。(世の中には)稼げるという仕事もありますが、自分が好きなことや興味がある分野を仕事にしたほうがいい場合もあります。そうした点を踏まえつつ、セカンドキャリアを考えるのがよいと思います」と答えました。
セカンドキャリアや独立・開業・転職に有利とされる資格とは
セカンドキャリアや独立・開業・転職にあたり、河南さんがおすすめする資格は以下になります。
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 知的財産管理技能士
- 社会保険労務士
- 介護福祉士
この中でも、河南さんは介護福祉士の資格について触れつつ、「介護福祉士など、AIに職を奪われないような業種の需要が今後高まるでしょう」とコメントしています。
また、セカンドキャリアを考えて悩んだ際には、キャリアアドバイザーへの相談をおすすめしています。
相談することで仕事に対する意識が高まり、自身の目指すキャリアが明確になることが多いそうです。
セカンドキャリアに関する番組進行・前田有紀さんの考え方
河南さんの見解を聞き、前田さんは「明確に将来や自分の進みたい方向を考えている人のほうが、セカンドキャリアにも出会いやすいということなんですね」とコメントします。
しかしその後、「(セカンドキャリアを)必ずしも仕事にしなくてもいいかもしれないので、自分はどういうことが『好き』で、どういうことをして生きていると『幸せ』なのかをしっかり考え、セカンドキャリアという形でなくても人生をいいほうへ変えてくれるんじゃないかという気がしています」と、自身が持つ意見を打ち明けてくれました。
それを聞いた河南さんは「なかなか自分のやりたいことを見つけるのは難しいのですが、興味のあるイベントに出るなども良いと思います。もう少し実務的なことを言うと、副業のサービスはたくさん出ていますので、たとえば(クラウドソーシングサイトの)クラウドワークスに登録されている仕事の種類や、今はどのような仕事の需要があるのかを探る・研究するというのも大事だと思います」と答えます。
その見解に対し、前田さんは「思いがけないところに自分の(セカンドキャリアの)関心が引っかかるかもしれないですよね」と納得した様子の笑顔を見せていました。
セカンドキャリアについてのトークをYouTube番組「人生の分岐点」で公開中
YouTube番組「人生の分岐点」では、各分野で活躍するゲストを迎え、仕事・今チャレンジしていること・今後の展望についてなどの話を聞いています。
『自営業専門の税理士』の河南さんをゲストに迎え、セカンドキャリアについてのトークを展開した回では、セカンドキャリアに関する疑問やアドバイスなど、分かりやすく説明しています。
YouTube番組「人生の分岐点」は現在、YouTubeで公開中です。
番組では、副業・中小企業診断士への質問・業界ニュースなどのお役立ち情報を、番組の進行・フローリストの前田有紀さんと、ゲストとのトーク中に紹介しています。
興味を持たれた方は、本動画だけではなく、他の動画もぜひ一度ご覧ください。
執筆者名CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム
編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム