中小企業診断士は、中小企業が持つ経営課題の診断や助言を行う専門家です。実は、日本では唯一の「経営コンサルタント」を認定する国家資格でもあり、経済産業大臣が登録を行います。
YouTube番組「人生の分岐点」では、中小企業診断士として働く高千穂香織さんをゲストに招き、トークを行いました。
仕事についての情報が、ビジネスのヒントになるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
中小企業診断士の仕事内容は?

中小企業診断士の仕事は、主に以下の2つが挙げられます。
- 経営コンサルティング業務
- 経営改善計画書や経営診断書などの書類作成支援
経営コンサルティング業務
経営コンサルティング業務は、中小企業診断士の仕事の中で、特に大切なものになります。
中小企業診断士は資格を取得する際、経営コンサルタントが行う3C分析や4P分析などを含め、経営に関する知識の勉強をします。
そのため、資格の取得後は、経営に関する相談を案件として受けることも可能です。
培った専門知識をもとに、クライアントとなる経営者が持つ課題を解決するための改善案やスケジュールの提案を行います。
このことから、業務においては経営や経済に関する深い知識はもちろんのこと、コミュニケーション能力なども必要となってきます。
経営改善計画書や経営診断書などの書類作成支援
経営改善計画書
中小企業診断士の業務では、経営改善計画書や経営診断書などの書類作成支援を行うことがあります。
経営改善計画書とは、事業概要やビジネスモデルについてをまとめた、この先3〜5年程度の予想損益計算書です。金融機関に融資を申し込む際に提出を促されることのある書類です。
商品は何か、どのくらい販売するのか、利益はどの程度出るのかなどを予想し、経営改善の方法を具体的に説明する必要があります。
経営診断書
経営診断書とは、企業が持つ課題のほか、経営の状態などを診断し、現在の状況や今後の見通しなどをまとめた書類になります。
こちらは、産業廃棄物処理業や産業廃棄物収集運搬業を開業する際の「産業廃棄物許可申請」時に提出を求められるケースがあります。
上記の申請が受理されるためには、要件に「経理的基礎」が入っている必要があります。
申請を出した企業に問題がないか確認し、産業廃棄物の不法投棄を防止するため、経営診断書の提出は義務となっています。
なお、経営改善計画書および経営診断書の作成支援は、中小企業診断士のみが行える業務です。
中小企業診断士に依頼をする人とは?

中小企業診断士である高千穂さんの主なクライアントは、中小企業の経営者だと言います。
自身の仕事については「クライアントが持つやりたいことや課題などについて、経営相談を通じて紐解き、優先順位をつける仕事」だと話します。
なお、「中小企業」と謳っているものの、従業員は社長一人だけというような会社を含め、どんなに小さな会社だとしても相談が可能とのことです。
そのように話す高千穂さんは、中小企業診断士として「創業支援施設」でお手伝いをしていると言います。
ちなみに創業支援施設は、起業にあたって「銀行口座を作りたい」「国の施策は何があるのか」など気軽に相談できる施設です。
コワーキングスペースがメインとなっており、会社の住所としても利用可能です。
そのため、「会社の登記をする際に、自宅の住所だと不安」という思いがある方は、利用を検討してみてもよいかもしれません。
中小企業診断士・高千穂さん注目の「補助金」とは

番組の中で、「特に今、興味がある補助金」として高千穂さんが挙げたのが「副業・兼業支援補助金」です。
こちらは2023年の4月に経済産業省が申請の受付を開始した補助金で、「従業員に副業を認める企業に対し、就業規則の変更や社内研修など費用の一部を国が負担する」補助金です。
制度の対象は幅広く、例えば副業で来てくれる人を採用する場合に発生するさまざまな費用も、補助金の対象になる場合があるといいます。
中小企業診断士を目指したきっかけと高千穂さんの今後の展望

大学卒業後、新卒で大手のIT企業に入社したという高千穂さんですが、10か月ほどで退職することになったと言います。
当時は、企業勤めをする知人や友人たちと比べて「どうして私だけ(仕事に)ついていけなかったんだろう」と落ち込んだこともあったそうです。しかし、徐々に「会社という看板がなくても仕事ができるようになりたい」と思い、「中小企業診断士」の資格勉強を始めたそうです。
その頃の心境について、「実際に資格の勉強を始めてみたら、30代とか40代の方が多い場所なので、はじめは『私ここで大丈夫かな?』と思いました。それでも、自分で自立してやっていく選択肢として、中小企業診断士を目指すことを選びました」と高千穂さんは語ります。
また、中小企業診断士のやりがいについては、「お金のことなら税理士さん、法律のことなら弁護士さんと、各分野にスペシャリストと呼ばれる士業の先生がたくさんいらっしゃるんですが、中小企業診断士はゼネラリスト的な視点で、お金のことも法律のことも含めていろいろな角度から経営者の方を支援できます」と話してくれました。
現役の中小企業診断士でありながら、そのほかの活動として、中小企業診断士の予備校で講師も務めており、1コマ2時間半の教室講義を行っています(※2024年1月時点)。
さらに、クラウドワークスが主催するオンラインコミュニティ型学びの場「みんなのカレッジ」では、オンラインイベントで司会を担当するなど、精力的に活動を続けています。
高千穂さんは今後について、警察署や学校と連携して副業を安全にできるための「交通安全教室」のような「『副業安全教室』をやりたい」という考えを打ち明けてくれました。
現代では、副業の案件や情報の増加に伴い、「副業を謳った詐欺の案件」も増えていると言います。
そういった詐欺にあわないよう、今後は副業を始めたばかりの人への注意喚起を行っていきたいと考えているそうです。
加えて「世界で働いてみたいです。オンラインで仕事をすることで、海外にいる人と話したり、国内の人と話したりは経験できましたが、自分がいつでもどこでもできる仕事をいただけているので、興味がある国に行ってみたり、ホテル暮らしもやってみたいです。新しい働き方をしてみたいですし、自分自身のプライベートでの過ごし方を含め、新しいことにに挑戦できたらいいなと思っています」と、胸に秘めた夢を教えてくれました。
中小企業診断士・高千穂さんとのトークはYouTube番組「人生の分岐点」で公開中
YouTube番組「人生の分岐点」では、各分野で活躍するゲストを迎え、仕事・今チャレンジしていること・今後の展望についてなどの話を聞いています。
『中小企業診断士』の高千穂さんをゲストに迎えた回では、仕事や一日のタイムスケジュール、クラウドワークスを始めたきっかけなど、さまざまなトークを展開しています。
YouTube番組「人生の分岐点」は現在、YouTubeで公開中です。
番組では、副業・セカンドキャリア・業界ニュースなどのお役立ち情報を、番組の進行・フローリストの前田有紀さんとともに、ゲストとのトーク中で紹介しています。
興味を持たれた方は、本動画だけではなく、他の動画もぜひ一度ご覧ください。
「人生の分岐点」#1「高千穂香織」編 ②ターニングポイント
「人生の分岐点」#1「高千穂香織」編 ③関連ワード
執筆者名CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム
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