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中小企業の事業承継とは?3つの方法と進め方・税制・補助金をわかりやすく解説

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会社の未来を考えたとき、避けては通れないのが「事業承継」です。しかし、「何から手をつければいいのか」と悩む経営者は少なくありません。

この記事では、事業承継の3つの主な方法や具体的な進め方、税制や活用できる補助金までわかりやすく解説します。大切な会社をスムーズに引き継ぐために、ぜひ参考にしてください。

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事業承継とは?中小企業が知っておくべき基本

事業承継は、会社の経営・資産・信頼を次世代に引き継ぐ重要な経営課題です。

まずは、基本的な意味と承継対象となる主な要素を理解しておきましょう。

事業承継の意味と目的

事業承継とは、単に会社の代表者が交代することではありません。会社の経営権・理念・事業用の資産・取引先や従業員との信頼関係といった、あらゆる経営資源を次の世代へと引き継ぐ活動全体を指します。

主な目的は、第一に企業の存続と発展です。これにより、従業員の雇用を守り、取引先との関係を維持し、地域経済の安定にも貢献します。

しかし、現在多くの中小企業では後継者不足が深刻な課題となっており、事業承継の準備を進めることが求められています。会社の未来を守るためにも、できるだけ早い段階から計画的に取り組みましょう。

事業承継で引き継ぐ主な要素

事業承継で引き継ぐものは、大きく分けて「人(経営)」「資産」「知的資産」の3つの要素があります。これらは互いに関連し合っており、どれか一つでも欠けると円滑な承継は難しくなります。

まず「人」の承継とは、後継者へ経営権を移すことです。これには、後継者の選定と育成、経営権を集中させるための株式の移譲などが含まれます。

次に「資産」の承継は、事業に必要な株式・設備・不動産・運転資金といった金銭的な価値を持つものを引き継ぐことです。相続税や贈与税の対策が重要な課題となります。


最後に「知的資産」の承継です。これには、経営理念・企業のブランドイメージ・特許・技術・従業員や取引先との信頼関係など、数字には表れにくい無形の価値が含まれます。

事業承継で起きやすい課題とリスク

事業承継では、経営面だけでなく人間関係や財務・法務の問題も関係してきます。

代表的なリスクを把握して、トラブルを未然に防ぎましょう。

親族間のトラブル

事業承継において、親族間のトラブルは特に起こりやすい問題です。

後継者の選定や、株式・資産の分配をめぐって家族間で意見が対立し、深刻な争いに発展するケースは少なくありません。こうした事態は、会社の経営に影響を及ぼすだけでなく、家族の関係にも悪い影響を与えるおそれがあります。

トラブルを防ぐためには、早い段階で家族会議を開き、事業承継に関する方針や考えを共有しておくことが大切です。感情的な対立を避けるため、弁護士や税理士といった客観的な視点を持つ専門家を交えて話し合いを進めるとよいでしょう。

また、経営者の意思を明確にするために遺言書を作成したり、株式の分配計画を具体的に定めたりすることも、無用な争いを避けるために有効です。

個人保証や借入金の引継ぎ

多くの中小企業では、経営者が会社の借入金に対して個人保証を提供しています。

事業承継の際に個人保証をどう扱うかは、後継者にとって非常に大きな問題です。何も対策をしなければ、会社の債務がそのまま後継者に引き継がれ、大きなリスクを背負わせることになります。

こうした問題への対応策として、公的な「経営者保証に関するガイドライン」があり、条件を満たすと個人保証を外せるケースもあります。法人と個人の分離、健全な財務管理、適切な情報開示などが求められます。

個人保証の解除には、金融機関との丁寧な交渉が重要です。会社の現状を正確に伝え、将来の事業計画を示す必要があります。早い段階から税理士などの専門家に相談し、協力を得ながら進めていきましょう。

従業員・取引先との信頼関係維持

事業承継を円滑に進めるためには、社内外の関係者、特に従業員や主要な取引先との信頼関係を維持することが極めて重要です。

経営者の交代は、従業員や取引先にとって大きな不安要素です。 後継者や会社の方向性が見えない状況では、従業員や取引先の信頼を損ねるおそれがあります。

こうしたリスクを避けるためには、適切なタイミングでの情報共有が必要となります。後継者が決まったら、できるだけ早い段階で従業員や取引先に紹介し、後継者の経営方針や理念を丁寧に説明する機会を設けましょう。

経営者が交代しても、これまでの関係を大切にする姿勢を示すことが大切です。事業を継続・発展させる強い意志を伝えることで、関係者の不安をやわらげ、新しい体制への理解と協力を得やすくなります。

知的財産や許認可の引継ぎ

事業承継では、知的財産権や営業許可など、法的な権利の引継ぎも欠かせません。

商標権・特許権・意匠権などの知的財産は、企業のブランド価値や競争力を支える重要な無形資産です。これらが現経営者または法人名義で登録されている場合は、承継時に名義変更や譲渡の手続きが必要になります。

また、建設業・飲食業・不動産業などの許認可事業では、営業許可や免許の承継届や新規申請が求められることがあります。手続きが遅れると営業の継続に支障をきたすおそれがあるため注意が必要です。

スムーズな引継ぎのためには、自社が保有する知的財産や許認可を一覧化し、更新・名義変更の要否を事前に確認しておくことが大切です。

事業承継の3つの方法と特徴

事業承継には、主に「親族内承継」「従業員承継」「M&A(社外承継)」の3つの方法があります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自社に合った形を検討することが大切です。

親族内承継

親族内承継とは、経営者の子どもや配偶者、兄弟姉妹など親族が会社を引き継ぐ方法です。中小企業において最も一般的な承継形態であり、経営理念や社風をそのまま受け継ぎやすいのが特徴です。

ただし、後継者候補が複数いる場合や、親族間で意見の対立がある場合には、相続トラブルに発展するリスクがあります。さらに、相続税や贈与税の負担も大きいため、事前の税務対策が必要です。

従業員承継

従業員承継とは、会社の役員や従業員など、社内の人材に事業を引き継ぐ方法です。親族内に後継者がいない場合でも、会社の内情を理解している人材が経営を引き継げる点が大きな利点です。

一方で、後継者が株式を買い取る資金をどう確保するかが課題になります。また、経営者としての育成には時間がかかるため、早めの教育・支援が必要です。

M&A(社外承継)

M&A(合併・買収)による事業承継は、親族や従業員に後継者がいない場合に有効な選択肢です。自社を他社や投資家に譲渡し、事業や雇用を維持することを目的とします。

買い手企業の経営資源やノウハウを活用できるため、事業拡大や企業の成長につなげやすいのが特徴です。さらに、売却益によって創業者の資産形成が可能になる点も大きな魅力です。

一方で、条件交渉が複雑で時間を要するほか、従業員の不安や離職リスクが生じるおそれもあります。

事業承継の進め方と準備のポイント

事業承継を円滑に進めるには、早期の計画と準備が大切です。

ここでは、親族内承継・従業員承継・M&Aの具体的な進め方と準備のポイントを解説します。

親族内承継の進め方

親族内承継では、家族間の信頼関係を保ちながら、早期に後継者を決めて育成することが大切です。後継者の意思を尊重し、現経営者が段階的に経営権を引き継ぐことで、無理のない承継が進められます。

さらに、贈与税や相続税の負担を抑えるために、事業承継税制などの公的支援制度の活用も有効です。

親族内承継の主な進め方は、以下の通りです。

  1. 経営状況と課題の把握
    会社の経営実態・財務内容・保証債務などを整理し、承継に向けた課題を明確にする。
  2. 後継者の決定と意思確認
    親族内で話し合い、後継者の意思・能力・適性を確認する。家族間での合意形成も重要。
  3. 事業承継計画の策定
    後継者の育成方針、資産の承継方法、税務対策などを盛り込んだ計画を立てる。
  4. 関係者への周知と準備
    従業員・取引先・金融機関などに方針を共有し、信頼関係を維持する。
  5. 株式・資産の移転と経営の引継ぎ
    生前贈与や相続を通じて株式を移転し、代表者交代や登記などの手続きを行う。

従業員承継の進め方

従業員承継では、社内で信頼を得ている幹部や役員が経営を引き継ぐケースが多く見られます。後継者に経営感覚を身につけてもらうため、日常的な意思決定への参加や社外研修などの教育投資が必要です。

また、株式の買取資金は、金融機関や公的融資制度を活用することで円滑に進められます。

従業員承継の主な進め方は、以下の通りです。

  1. 後継者の選定と育成
    社内で信頼と実績のある人材を選び、経営判断力やマネジメントスキルを段階的に身につけさせる。経営会議への参加や現場での経験を通じ、経営者としての自覚を高めることが重要。
  2. 資金調達の準備
    株式の取得資金や運転資金確保のために、日本政策金融公庫の「事業承継・集約・活性化支援資金」や信用保証協会の特別保証制度などを活用する。
  3. 株式・契約関係の整理
    株式譲渡契約、役員変更登記、経営者保証の扱いなどを確認し、金融機関と協議しながら円滑に手続きを進める。
  4. 税務・法務対応
    株式譲渡や契約変更に伴う税務処理・法的手続きについては、専門家のサポートを受けて適切に対応。
  5. 承継後の経営体制の確立
    新たな経営方針を従業員と共有し、信頼関係を維持しながら、次世代の経営基盤を安定させる。

M&A(社外承継)の進め方

M&Aによる承継を選ぶ場合は、事前準備が重要です。まずは自社の現状分析を行い、譲れない条件(雇用維持、社名の継続、価格など)を明確にしましょう。そのうえで、仲介会社などを通じて信頼できる相手先を探します。

契約段階では、専門家による法務・税務の確認が必須です。特に最終契約前には、従業員や取引先への説明を慎重に行う必要があります。

M&A(社外承継)の主な進め方は、以下の通りです。

  1. 目的と方針の明確化
    M&Aを実施する目的(後継者不在の解消・事業拡大・資本提携など)を整理し、譲渡条件や希望する相手像を定める。
  2. 専門家への相談と仲介契約の締結
    M&A仲介会社やアドバイザーに相談し、秘密保持契約(NDA)や仲介契約を交わして支援体制を整える。
  3. 自社分析と企業価値の評価
    財務内容・事業の強み・リスクを整理し、専門家とともに適正な企業価値を算定する。
  4. 買い手候補の選定と打診
    希望条件に合う買い手候補をリストアップし、非公開の形で打診・面談を進める。
  5. 条件交渉と基本合意の締結
    株式譲渡価格、雇用維持、経営体制などの条件を調整し、基本合意書を取り交わす。
  6. デューデリジェンス(詳細調査)の実施
    買い手による財務・法務・事業などの詳細調査を受け、リスクや課題を明確化する。
  7. 最終契約とクロージング
    最終契約書を締結し、株式移転・資金決済・登記などの手続きを完了させる。
  8. PMI(統合プロセス)の実施
    承継後の組織・人材・システムの統合を進め、経営方針を共有して事業の安定化を図る。

事業承継・引継ぎ支援センターなど専門機関を活用する

後継者の選定に迷う場合や、後継者探しの支援を受けたい場合は、全国の事業承継・引継ぎ支援センターを活用しましょう。

中小企業庁が設置する公的機関で、無料で専門家相談やマッチング支援を受けられます。

主な支援内容対応例
第三者承継支援後継者が不在の場合など、相談から成約に至るまで第三者への事業引継ぎをサポート
親族内承継支援親族や従業員にスムーズに承継できるよう、事業承継計画策定などの支援を行う
後継者人材バンク創業を目指す起業家と、後継者不在の会社や個人事業主をマッチング

参考:事業承継・引継ぎ支援センター(中小企業基盤整備機構運営)

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事業承継にかかる費用と企業価値の考え方

事業承継には、株式や資産の移転に伴う税金だけでなく、専門家報酬や許認可の再取得など、さまざまな費用が発生します。

ここでは、主な費用項目と企業価値の算定方法を整理します。

事業承継にかかる主な費用

事業承継の費用は、承継方法や会社規模によって大きく異なります。一般的には、M&A仲介報酬・税理士・弁護士などの専門家報酬・株式や資産の評価にかかる税金・各種登記費用などが中心です。

建設業や不動産業など、許認可の更新や承継が伴う業種では、新規申請や承継認可に関する手数料が発生する場合があります。想定外の支出とならないよう、あらかじめ資金計画に組み込んでおくと安心です。

企業価値の評価方法

事業承継では、自社の「企業価値」を正確に把握することが大切です。譲渡価格や相続・贈与時の税額計算の基礎となるだけでなく、後継者が会社の強みと課題を理解するための出発点にもなります。

評価方法は大きく3種類あり、それぞれ目的に応じて使い分けられます。

評価方法特徴適したケース
純資産法貸借対照表の純資産を基に算出。客観性が高い赤字企業や資産保有型企業(不動産賃貸業など)
DCF法将来の収益予測を基に現在価値を算出。将来性を反映成長が見込める企業やベンチャー企業
類似会社比準法類似上場企業との比較により算定規模が大きく、比較対象がある企業

資金調達の方法

事業承継にはまとまった資金が必要です。特に、従業員や社外への承継では、株式買取やM&A費用など、想定以上の出費が生じることもあります。

主な資金調達方法は、公的融資・信用保証付き融資・補助金・自己資金の4つです。状況に応じて組み合わせるとよいでしょう。

資金源内容
公的融資日本政策金融公庫や商工中金など、低金利・長期返済が可能な融資制度。
民間融資銀行や信用金庫による事業承継向け融資。保証協会の利用も可能。
補助金事業承継・引継ぎ補助金など、返済不要の支援制度。
自己資金貯蓄や社内留保を活用。負担は少ないが資金余力に注意。

また、日々の経費管理や資金繰りを効率化する手段として、アメリカン・エキスプレスのビジネスカードを活用するのもおすすめです。

経費の支払いをカードで集約すれば、キャッシュフローを一元管理できるほか、支払いまでの猶予期間を活かして資金にゆとりを持たせられます。事業承継の準備段階から新体制の運営まで、資金管理や経費削減をスムーズに行える心強いビジネスツールです。

事業承継で活用できる税制優遇措置

事業承継では、贈与税や相続税などの負担が大きくなりがちです。

こうした税負担を軽減するための支援策として、「事業承継税制」などの優遇制度が設けられています。

事業承継税制

事業承継税制は、後継者が先代から会社の株式などを引き継ぐ際に、贈与税や相続税の納付を猶予・免除できる制度です。

特に、2018年度改正で創設された「特例措置」は、非上場会社の株式を対象に、贈与税・相続税の100%猶予を受けられる画期的な仕組みとして注目されています。

事業承継税制(特例措置)の概要

項目内容
対象非上場会社の株式など
主な要件(現行)・贈与時点までに通算3年以上、後継者が役員として在任している・贈与後に後継者が代表者に就任する・会社の資産構成などが一定の基準を満たす
効果贈与税・相続税が100%猶予または免除される

参考:中小企業庁「法人版事業承継税制(特例措置)

事業承継計画書の作成と提出方法

事業承継税制を利用するには、都道府県に「事業承継計画書」を提出する必要があります。この計画書では、承継の目的や方法、今後の経営方針を明確に示します。

提出にあたっては、認定経営革新等支援機関(税理士・商工会議所など)の所見欄記入が求められます。提出先は、会社の所在地を管轄する都道府県庁で、期限は2026年3月31日までです。

事業承継税制の手続きの流れは、以下の通りです。

  1. 支援機関への相談
    認定支援機関(税理士・商工会議所など)に相談する
  2. 計画書の作成
    会社概要、承継方針、後継者情報などを記載
  3. 提出
    都道府県に提出(期限:2026年3月31日まで)

税制を活用する際の注意点

事業承継税制は大きな税負担を軽減できる一方で、適用後の管理や要件の継続遵守が重要です。特に、以下のような場合は注意が必要です。

  • 後継者が代表を退任した場合
  • 承継した株式を譲渡・売却した場合

これらのケースでは、猶予が取り消され、猶予分の税金と利子税を一括で納める必要があります。

一方で、雇用確保要件(5年間で平均8割以上の雇用維持)については、達成できなくてもすぐに取消しにはなりません。やむを得ない事情がある場合は、理由書の提出など柔軟な対応が認められています。

制度を安全に活用するためには、税理士など専門家のサポートを受けながら計画的に進めることが大切です。

事業承継に使える補助金・支援制度

事業承継の準備には資金が必要ですが、国や自治体の補助金や支援制度を活用すれば、費用負担を抑えながら計画を進められます。

ここでは、主な制度と特徴を紹介します。

事業承継・引継ぎ補助金

中小企業庁が実施する代表的な支援策が「事業承継・引継ぎ補助金」です。後継者への承継や第三者承継(M&A)に伴う経費の一部を補助してくれる制度で、経営革新や新規事業への取り組みも支援対象となります。

区分内容補助率・上限額
経営革新型承継を機に新分野展開・業態転換・設備導入などを行う場合補助率:最大2/3(※)上限額:最大600万円(条件により800万円まで)
専門家活用型M&Aや株式譲渡などで専門家の支援を受けた場合補助率:最大2/3(※)上限額:最大400万円(条件により変動)

※補助率・上限額は公募回や要件によって異なります。最新情報は公募要領を確認してください。

申請は年度ごとに公募が行われ、締切期間が定められています。採択にあたっては、経営計画の実現性や事業継続性が重視されるため、認定経営革新等支援機関の協力を得ながら準備を進めるのが安心です。

参考:事業承継・M&A補助金ポータルサイト

経営力向上計画・再構築補助金など関連制度

事業承継後の成長を支援する制度として、「経営力向上計画」や「事業再構築補助金」があります。

経営力向上計画は、人材育成や設備投資など、自社の生産性を高める取り組みを国が認定する制度です。認定を受けると、税制優遇や低利融資などの支援を受けられます。

また、事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換、事業再編などに挑戦する中小企業を対象とした補助金です。設備導入や新事業立ち上げなど、承継後の経営革新を後押しします。

事業承継を機に経営体制を強化したい企業は、これらの制度を組み合わせて活用するのが効果的です。

参考:事業再構築補助金(公式サイト)

参考;中小企業庁「経営力向上支援

公的支援機関の活用方法

公的支援機関を活用することで、事業承継の不安や課題を無料で相談できます。代表的な窓口には「事業引継ぎ支援センター」や「商工会議所・商工会」があり、専門家が計画づくりから実行まで幅広くサポートします。

相談先内容
事業承継・引継ぎ支援センター各都道府県に設置。税務・M&A・後継者探しなどを包括的に支援。
商工会議所・商工会経営改善、補助金申請、専門家紹介などのサポートを実施。
よろず支援拠点中小企業全般の経営相談に対応。承継に関する相談も可能。

公的支援機関を活用することで、承継準備を計画的かつ専門的に進めやすくなります。

事業承継を成功に導く実践ポイント

成功する事業承継の共通点は、早期準備と外部支援の活用です。

ここでは、スムーズな引継ぎを実現するための実践的な工夫を紹介します。

早期準備と情報共有の徹底

事業承継を成功させるための最も重要なのは、早期に準備を始めることです。

一般的に、事業承継の準備には後継者の育成などを含め、5年から10年程度の期間が必要とされています。時間をかけて計画的に進めることで、様々な課題に余裕をもって対応でき、トラブルの発生を防げます。

まずは、会社の現状や将来のビジョンを盛り込んだ「承継計画」を策定することから始めましょう。計画をもとに、後継者候補・従業員・取引先といった関係者と早い段階から情報を共有し、対話を重ねることが大切です。

外部専門家のサポート活用

事業承継では、税理士・弁護士・中小企業診断士・事業承継士など、分野ごとの専門家が重要な役割を担います。税務や法務、M&Aスキーム設計など、専門性が求められる分野は早めに相談し、計画的に進めることが大切です。

<主な専門家と役割>

  • 税理士:相続税・贈与税の試算、株式評価、税務デューデリジェンスなど
  • 弁護士:契約書作成、法的リスクの確認、譲渡契約のリーガルチェック
  • 中小企業診断士:経営計画や事業承継計画の策定支援
  • 事業承継士:関係者調整や資金計画など、全体の進行サポート

円滑な引継ぎを進めるための社内体制づくり

事業承継後の安定した経営には、従業員が安心して働ける環境づくりが重要です。新体制のもとで混乱が生じないよう、引継ぎ期間中から社内体制を整えておきましょう。

後継者が経営を担いやすいよう、早めに権限を段階的に移すことが重要です。同時に、業務マニュアルや情報共有ルールを整え、経営や業務の「見える化」を進めるとスムーズです。

また、承継後の経費処理や資金管理を効率化する手段として、アメリカン・エキスプレスのビジネスカードを導入するのも有効です。日々の支払いをカードに集約すれば、経営データの可視化やキャッシュフローの最適化にも役立ちます。

後継者が描く新しいビジョンを全社員と共有し、方向性を一致させることで、承継後も安定した成長を目指せるでしょう。

まとめ

事業承継は、経営者にとって最後の大きな経営課題です。後継者や資金面で悩む企業もありますが、早めに計画を立て、支援制度を活用すれば円滑に進められます。

引き継ぐ対象は「人・資産・知的資産」で、方法は「親族内承継」「従業員承継」「M&A」の3つが中心です。税制や補助金などの公的支援を利用し、専門家と連携しながら進めれば、安心して次の世代へつなげられるでしょう。

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執筆者名CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム

編集企画CWパートナーシップ・フリサプ編集チーム

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